生理不順の女性は案外多いかも?!
お困りごとはございませんか?とお尋ねすると「特にない」というかたでも
生理は順調ですか?といえば、生理不順であるというお答えが返ってくることがあります。
たしかに、生理が不順だと、予定が立てにくいという不便さはあるかもしれませんが、不順であることと体調面での苦痛は必ずしもセットではないため、生理不順で困っているということにつながりにくいのかもしれません。
しかし、妊娠を希望するとなった時点から、生理不順は大きなストレスのもととなっていきます。
排卵日が不規則、いつ排卵するかわからない、ということは妊娠へのチャンスも見えにくくなってしまうため、早く妊娠したいのに思うように結果につながらないストレスを感じることとなってしまうのです。
さて、生理不順の原因は、ひと言でいえば「ホルモンバランスの乱れ」となりますが、いつから、どうして、ホルモンバランスに乱れが生じているのでしょうか。
本来の月経周期は28日前後ですが、極端に短いまたは長い場合は「生理不順」となります。
「無月経」(=3か月以上ない)、「稀発月経」=(2-3カ月ごと)、「頻発月経」=(1か月に2-3回ある)
など生理と生理の不順さの間隔もさまざまで、ナシでも遅過ぎも早過ぎも「不順」なのです。
原因としては、年齢的な卵巣機能によるものがあげられます。
思春期世代で身体がまだ成熟していない、プレ更年期世代で閉経が近づき卵巣機能が低下している、など女性ホルモンの不足によるものがあげられます。
生活環境にかかわる要因では、過度なダイエット、激しすぎるスポーツなど極端な栄養不足や疲労によるもの、肥満も排卵に影響します。
医学的には、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や高プロラクチン血症、甲状腺の病気、早期卵巣機能不全(POI)など
ホルモンバランスの異常や卵巣機能低下による場合もあります。
はっきりした原因がない場合も、過度なストレス、疲労、環境変化などで、ホルモンバランスが崩れて生理不順になることがあります。
生理は内臓機能だけでなく、食事や生活や性格など、”その人” そのものを表しているともいえます。
漢方的には、卵巣機能にかかわる「腎」と順調なめぐりを妨げる「瘀血」を重点的に補い整えることによりアプローチしますが、日ごろから無理して頑張りすぎていないか、極端に制限しすぎる考え方によって負荷をかけてしまっていないかなど、バランスにかかわる精神面や自律神経なども含め、具体的に特定しづらい点にも注目して整えていきます。
生理が不順だからといってもお困りではないかもしれませんが、もしかしたらカラダはアラートを発しているのかもしれませんね。
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