漢方薬は、どれも同じ?
今年の梅雨は、「陽性型」と予報士さんが言われていますね。
しっとりした降り方ではなく、”降る・降らない” がある程度分かりやすいようです。
さて、私どもには過去に漢方薬を試したが、効果的でなかった・・、というご相談があります。
また、医療機関での保険適応の漢方製剤や、セルフ購入の漢方薬にも婦人科系処方が並んでいるが、どのような違いがあるか、というご質問もあります。
最近は、化学系薬剤でもジェネリックが普及し、同じ成分でもいろんな名称の薬がたくさんありますが、みなさまは、どのような基準でそれらを認識されていますか?
薬の名前が違っているから、違う薬と思っていたら、成分を見ると全く同じだった、ということもあります。
漢方薬もジェネリックのように、配合生薬(原処方)が同じでも呼び名が異なるものもありますし、原材料の性質によって効き目に差が生じる点は、むしろ西洋薬よりもはっきりと現れるかもしれませんが、決定的に漢方が異なるのは「どう効かせるか」という点だと思います。
漢方薬は飲む人の内臓の調子だけでなく、気力体力などの状態によっても効果の出方が違うので、同じ症状に対して効くはずの処方でも、処方を構成する成分の性質+飲む人の気血水や内蔵機能バランス=具体的な効き目 となるのです。
そのため、ご面倒でも、しっかりとご相談時間をお取りして、状態をきちんとお伝えいただき、漢方薬とお客さまの状態をチューニングすることが効き目につながる要素であると思います。
私たちの本来備わっている力を利用しながら、治療することができるという漢方薬の特長を上手に活かしたいですね。
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