漢方を始めるタイミング
漢方はいつ始めてもよいですが、妊娠や生理に少しでも不安を感じたら、できるだけ早く始めていただきたいですね。
その理由は、漢方は「カラダをつくる」ものだからです。
20年30年40年・・という生まれてからの年月をかけて、現在の状態があります。
現在の状態に不備を感じたなら、少しでも早く取り戻して、次の段階へと進んだほうがいいはず。
ですから、何歳であれ生理痛や生理不順がある場合は、まず生理周期を整えて痛みのない生理をめざしましょう。
不妊治療を検討されている方は、治療に入る前に、自信を持って治療を活用できるカラダをつくりましょう。
焦りを感じているときこそ、早くカラダを整えるべきです。
今日は、クロミッドを3周期服用したところ、粘液がほとんどない状態となり、卵巣の腫れがひかなくてご相談に来られた方がありました。
彼女の生理周期は安定しており、排卵は特に問題ない様子ですが、基礎体温の波形がガタガタで変動が激しく、漢方的には瘀血がひどいようです。
子宮内膜症、卵巣嚢腫、子宮腺筋症も発生しているようです。
瘀血というのは、厄介なもので、血液の巡りが悪い状態を示すだけでなく、そこから派生する気や水の巡りまで影響します。
原因不明の重だるさや代謝の低下なども瘀血由来である場合が多いのです。
つまり、彼女にとっては骨盤内瘀血の改善が、妊娠には必要なのだと思います。
妊娠には卵子もホルモンも必要ですが、育つ子宮は不可欠です。
出産までを見据えて漢方では、より良い子宮環境をめざすのです。
体質改善の必要性が感じられたら、早く取りかかった方が得策ですね。
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