漢方で「治療の効果が出やすいカラダになる」とは。
仕事の関係で海外での生活が長かったお客さま。
不妊治療を希望しても対応する施設がなく、積極的な取り組みができない時期を経ての帰国ということもあり、日本への帰国と同時にすぐに不妊治療を開始する意気込みで、漢方で年齢による影響をカバーし、体質改善を希望されてのご相談です。
最近増えている傾向として、漢方を希望されるかたの場合、一定期間の不妊治療で授からず、治療への行き詰まりや迷い、先行き不安を感じているかたもおられますが、今回のお客さまは様子が違うようです。
『治療の効果が出やすい体の状態になる』とは。
不妊治療、特に体外受精では薬剤で排卵や生理や生理周期をコントロールされるので、治療任せになってしまい、ご自身のバイオリズムに無頓着になる方もいらっしゃいますが、私は、自分の体の調子はいつも注目しておいた方がよいと思います。
治療の効果が出やすい状態とは、治療薬に対する反応が良好ということですが、期待通りの反応が得られるには、やはり「体そのもの」の力が必要です。
排卵を促す薬で刺激をしても、刺激だけで卵胞が発育するものではありませんし、ホルモンが補充されたときには見合った変動をするのが「体の調子」です。
不妊治療で成果が得られるかどうかは、「カラダ」で決まるのです。
同じような条件の女性でも、複数回の体外受精を続けることができる人もあれば、2回目以降は採卵や移植が困難になってしまう人もあります。
個人差とはいいますが、「体の調子の違い」でもあるのです。
生理痛がひどいままだったたり、夜中に何度もトイレに起きるような状態がありながら、治療を進めるよりも、子宮の血流が安定して、生命力が充実した状態で治療を活用されると、より効果的だと思います。
この記事へのコメントはありません。