流産原因は染色体異常ですか?
体外受精3回目の初期流産、胎嚢確認から心拍確認前後の流産が続いているとのお客さま。
加齢による染色体異常の割合は、卵子において顕著な増加が知られています。以下は、女性の年齢別に見た染色体異常の発生率の目安です。
年齢別の染色体異常率(卵子)
〜30歳∶20%
35歳∶30%
40歳∶50%
42歳∶70%
45歳∶90%
精子の染色体異常は女性に比べると影響が少ないですが、40歳以降になると精子のDNA断片化率が上昇し、受精や胚発育に影響を与える可能性があるとされます。
不妊治療における加齢の影響として、流産率の上昇、体外受精の着床率低下、染色体異常を持つ胚の増加、出生時の先天異常リスクの上昇などが挙げられています。
年齢的に染色体異常による流産と予測されるのは仕方ないのですが、漢方では染色体異常を正常にすることはできませんが、「補腎」の理論から生殖の源となる「精」を補うことにより、元気な卵子や精子の育ちをサポートすることが期待できます。
もちろん年齢そのものを減らす(若返らせる)ことはできませんが、もし、今の体力を妨げる要素が影響して実際よりも力が発揮できない状況だとしたら、疲れを回復したりストレスを軽減するなど全体の底上げをするよう働きかけます。
同じような状況が続いている方は、一陽館薬局へ一度ご相談いただきたいと思います。
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