流産も不妊でしょうか
これまでに3回自然妊娠し、3回流産。
その後不妊治療を受け、体外受精までおこない2度着床したものの安定期に届かず流産。
一度も着床せず妊娠に至らないという「不妊」もあれば、着床していったんは妊娠に至るのに途絶えてしまう「不妊」もあります。
習慣性流産とか不育症とか、検査や治療を受けてもこれといった異常は見つからず、
「年齢」「体質」の問題と受けとめてこられましたが、それで納得できることでもありません。
私には赤ちゃんを授かることが許されないのか・・と悩みを打ち明けられました。
授かるための考え方として、ご提案したことは、
自然妊娠できるのだから体外受精でも妊娠できる、というのはある意味当然といえることで、妊娠のための「手段」の問題ではないということが考えられます。
体外受精だから流産を防げる可能性が高まるということでもない、ということです。
年齢は初回の妊娠に比べると上がっていますが、年齢とともに流産しやすくなったというわけでもありませんから、漠然と年齢の問題と決めるのも理解しきれないところです。
原因不明の流産の場合に、理由を漢方的に体質面から挙げるとしたら、おもに「瘀血」と「気虚」です。
「瘀血」体質だと、血がドロッとして血行が悪い体質ですから、からだ全体もそして子宮も血流の行き届きにくい環境が考えられ、そのことによって着床する子宮内膜の質や着床してからの栄養供給が滞りやすいということがあるかもしれません。
「気虚」体質だと、体力のもとになるエネルギーが不足し、定着を助けたり妊娠を維持していく力が及ばず、持ちこたえることができなくなってしまうことも考えられます。
今回のお客さまもお腹が弱くて疲れやすいタイプで、腰や下半身が冷えやすく基礎体温もガタガタして不安定でしたが、生理周期は安定しており排卵日も決まっていることから、体質的に改善の余地があるとは思いつかれなかったそうです。
わずかのきっかけで結果が変わることもありますので、納得いかない状況がある場合はお早めにご相談いただきたいと思います。
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