次のお子さまも漢方で。
先日、第三子をご出産になられたSさん。
お一人目の妊娠では、不妊治療を経て流産の危機に耐えて出産を迎えられました。
その経験があって、次の妊娠には大きな不安を抱えておられました。
初めてご相談いただいた時は、まだ授乳中でしたが、早速その日から欠かさず漢方薬を服用されました。
痩せ気味で胃腸が弱いので、授乳も負担になるようで、産後はさらに痩せてしまったとのこと。
まずは、胃腸から元気になっていただくことを最優先に、漢方薬をスタートしました。
胃腸虚弱は、「木」に例えるなら「根」が弱い状態。
栄養や水を与えても十分に吸収ができず、力強く育つことができません。
しっかりと根をはり、丈夫な幹が育ち、そして枝葉に花や実が生まれるように、私たちの体もしっかりと栄養吸収が行われ、丈夫な体があってこそ様々な営みが生まれます。
なかなか妊娠に至らなかったかたが胃腸の状態が良くなることで妊娠されるケースが、実はたくさんあります。
一見遠回りのようですが、体の働きの要は胃腸にあります。
下痢や腹痛がなくても、体質的に「脾虚」といって、お腹の力が弱い方があります。
これは、サプリメントで補えるものではなく、不妊治療で対処できる問題でもありません。
体質改善ができるのは、漢方の領域です。
丈夫になられた幹には、元気なお子さまの笑顔が育ちますね。
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