梅雨と女性と不妊の関係性

こんにちは。
まだまだ梅雨の話題が連日聞かれますね。

湿度の高いこの時期は、消化不良や胃下垂、鼻血や脱肛、めまいや疲労感、不正出血などが起こりやすくなることが知られています。
「そういえば・・・」と思い当たるかたも多いのではないでしょうか。

この原因を、漢方では湿気の邪気=「湿邪(しつじゃ)」により、胃腸の働きを調節する「脾」が弱るためと考えています。

「脾」は漢方的には胃腸の臓器そのものや働きを指します。
イメージ通り、食物の消化、栄養の吸収、運搬を担っています。

体質的に胃腸が弱い人や「脾」の働きが低下している人は、食べ物から「気」(運搬のエネルギー)や「血」(栄養)を作り出すことが十分に出来ず、子宮や卵巣への栄養も不足し、卵胞の育ちやホルモンにも影響を及ぼしてしまいます。

たとえば、多嚢胞性卵巣で排卵しづらい場合には、クリニックではホルモン数値や糖代謝の異常を指標とされ、一般的に排卵誘発剤には反応しにくいといわれますが、漢方的にみれば典型的な「湿」「脾」が関わる症状といえます。
また原因不明の流産を繰り返している場合も、着床を支え妊娠維持に必要なエネルギーを生み出す『脾』の働きを補うことで妊娠を安定させることが期待できます。
男性の場合は、精子の元気度合に反映されてきます。

ですが、多嚢胞性卵巣症候群や反復流産だからといって、ご本人が胃腸虚弱であるという認識をもっているとはかぎりません。それが西洋医学の「胃腸」という臓器と、漢方の「脾」という概念の異なる点です。
漢方では、直接、胃や腸の状態に異変がみられなくても、胃や腸に「力がない」という体質的な判断基準があります。

「治療の効果が実感できない」とか「なかなか結果がでない」という場合には、卵巣機能や子宮の状態以外にも、「脾」が弱いために同じように漢方薬を服用しても体にとり込まれる段階でロスが大きくなっていると考えられるケースもみられます。
不妊の体質改善のみならず健康という観点からも「脾」を整え、効率の良い体をつくっていきましょう。

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