更年期でも妊娠できますか?
まだ諦めたくないけれど「更年期」という言葉がちらついて、年齢のことを考えると焦ってしまうのです・・・
今回は、特に40代のお客さまからのご相談が多い「更年期」を意識した妊活の考え方についてご紹介します。
更年期でも妊娠できる?
更年期は、一般に閉経を挟んだ前後約5年間を指します。
つまり、閉経前の移行期には排卵が起こる周期もあり、妊娠する可能性は残っています。
しかし、閉経後の自然妊娠は極めて難しくなります。
ただし、妊娠の可能性を左右するのは、生理があるかどうかだけではありません。
女性の妊孕性は年齢とともに低下し、特に30代半ば以降は低下が加速します。
40歳では、20代後半から30代前半と比べて、1周期あたりの妊娠率が大きく低下します。卵子の染色体異常や流産のリスクも年齢とともに高くなります。
つまり、更年期という言葉だけで妊娠の可否は決まりませんが、年齢による生殖機能の変化は現実として受け止める必要があります。
年齢は変えられなくても、身体の状態は見直せる
ここで考えたいのが、妊娠の可能性を考えることと、妊娠に向けて身体を整えることの違いです。
加齢による卵子の染色体変化や卵巣予備能の低下を、漢方や食事によって元に戻せるという確かな根拠はありませんが、栄養状態、睡眠、慢性的な疲労、貧血、持病、更年期症状など、今の健康状態を見直すことには意味があります。
体づくりは、年齢による変化を帳消しにする方法ではありません。
今の体調に改善できる余地があれば、まずは取り組みを始めることです。
漢方での「更年期」
漢方では、生理の変化だけでなく、疲労、冷え、ほてり、睡眠、食欲などを組み合わせて、体の状態を考えます。
例えば、食欲が落ち、食べても疲れが抜けない
漢方で目指すのは、卵子を若返らせることでも、閉経を遅らせることでもありません。
漢方でめざすのは、日々の不調を見直し、食事や睡眠、気血の状態など、お体全体を整えることです。
「もう更年期だから」と結論を急がない
まずは医療機関で排卵や卵巣の状態、子宮の状態などを確認し、今後の選択肢と時間的な見通しを相談することと、合わせて、食事や睡眠、疲労、更年期に伴う不調など、今の体調に必要なケアを考えていくことが大切です。
一陽館薬局では、検査結果や妊活の経過に加え、生理の変化、冷えやほてり等特徴的な体調、疲れ方、食欲、睡眠などを伺い、漢方の考え方から体質を見極めています。
年齢による変化をなかったことにはできません。
しかし、時間を大切にしながら、今できることを見極めることが更年期という言葉に揺れる妊活を前に進めるための第一歩でしょう。
漢方薬・生薬認定薬剤師 樫谷陽子
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
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