春の妊娠 ”体づくり”のポイント
桃福宝をご利用のお客さまにも、漢方は妊娠するため、といった認識をお持ちのかたもいらっしゃるかと思いますが、今回は妊活にも役立つ基本的な漢方における「養生」についてご紹介します。
春は自然界が活気づき、すべての生命が芽吹く季節です。
漢方では、春の三ヶ月を「発陳(はっちん)」と呼び、天地の陽気が満ちあふれ、新たなエネルギーが生まれる時期と考えます。
春の陽気に合わせた養生により心身を整え、妊娠しやすい体づくりをおすすめします。
妊娠力を高める生活リズムとは
春は陽気が増し、体も活動的になりますが、無理をして疲れすぎると逆効果です。
夜更かしはほどほどにし、朝は早めに起きて体を軽く動かしましょう。
朝の空気を感じながらの散歩やストレッチが効果的です。
血流を促し、体を温めることで、妊娠力の土台となる「気血」の巡りを整えます。
また、春は肝の働きが活発になる時期ですが、ストレスや疲労で「肝」が弱まると、ホルモンバランスの乱れにつながります。
適度な運動とともに、リラックスする時間を意識して確保し、体をほぐす習慣を大切にしましょう。
妊活を支える食養生について
春は「肝」の季節であり、肝の働きを助けることで血流がスムーズになり、子宮や卵巣への血液供給が高まります。
肝をサポートする食材として、酸味のあるものを適度に摂り入れるとよいでしょう。
おすすめの食材として
酢、梅、レモン、オレンジ、ゆず、トマト、いちご
等が挙げられますが、摂りすぎはかえって肝を傷めるため、バランスを意識することがポイントです。春はデトックスの時期でもあるため、冬に溜め込んだ老廃物を排出することが大切です。
腹六分から七分目を心がけ、消化に負担をかけない食事を心がけるようにしましょう。
妊娠準備の一環として心の安定について
妊娠を目指すうえで、心の安定も大切な要素ですが、春は環境が変わりやすく、気持ちが揺れやすい季節です。
「肝」の働きが乱れると、イライラや不安感が強まることがあります。
ストレスを溜めないためには、自然の中でリフレッシュしたり、自分の好きなことに時間を使ったりして、心をほぐす工夫をしましょう。
感情の波が穏やかであることは、ホルモンバランスの安定につながり、妊娠力を高める要素にもなります。
一陽館薬局では、妊娠力アップするための春の特長を生かした体づくりをご案内します。
春は新たな命が芽生える季節。
自然のリズムに合わせて体と心を整えることが、効率のよい体づくりにつながります。
漢方相談を通じて、生活リズム、食事、心のケアを大切にしながら、気兼ねなくお話いただき「陽気」を上手に取り入れて、春らしさを意識した体づくりに取り組んでいきましょう。
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