早発性腎虚に。
20歳代だから、卵巣機能もまだまだ余裕があるとは限りません。
「早発性腎虚」とは、「腎虚」という漢方用語を加工した私の個人的な造語です。
「腎虚」は、生命力や生殖力の弱りや不足、減退を示す表現です。
一般的には、高齢により低下して失われる力であり、生まれつきの強弱も関係します。
妊娠において、腎虚が早発ということは、生まれてからの年齢のわりに、生殖の要である卵巣機能の低下が進んでいる状況ということです。
結婚を控えている方もあれば、結婚して間もない方もおられます。
健康面では、何ら問題なく過ごしてこられ、妊娠への危機感を意識することもなく、希望する時期を迎えての”まさかの診断”に、理解と納得に時間を要するほど混乱されるのも無理はないことかもしれません。
低AMH、高FSH、という状態は、スピードを意識して、効率良く、しかし慎重に丁寧な判断も必要です。
漢方でできることは、体調を整えること。
妊娠に適した体づくりを目的に、腎精を養い、栄養血の充実に向けた処方でアプローチしていきます。
当店の漢方では、保険適応外であるため、処方決定に必要な条件は、保険範囲の病名ではなく、あくまでも服用される方の体質です。
同じ病名でも、お一人おひとり体質が違うので、体質に見合ったものを服用されるほうが効率が良いと思います。
お客さまの体質と漢方の主目的がズレないように、かなり細かく状態をお聴きします。
また、大切なのは生活養生です。
生活養生とは、食事、生活リズム、運動、精神面などを見直して、体を立て直す過ごし方により体を養うことです。
無理せずコツコツと積み重ねることが大切です。
これも、お客さまの生活環境にかみあうものでなければ、意味がありません。
“ひとつのチャンスもあきらめない”意気込みで、サポートしてまいります!
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