早く気づいてほしい!漢方でも厄介な子宮内膜の瘀血とは。

漢方で不妊体質の改善を考える場合に必ず注目しなければならないのが「瘀血」です。
「瘀血」は、ご存じの方も多いと思いますが、「血のめぐり」が滞り、経血がドロッとしたり塊になったりする状態で、生理痛や冷え性の原因にもなります。
今回は単なる「瘀血」の話から一歩踏み込んだ「深刻な瘀血」の話をしようと思います。

ここでは、あくまで私の主観として述べたいと思いますので、医学的な所見とは異なりますのでご注意ください。

さて、「深刻な瘀血」とは、どのような状態かといいますと・・・。
月経血はどちらかといえば明るい血の色で、量が少なく、期間も2~3日で終わる、といった感じです。不妊治療前や30歳代前半くらいまでは、経血の量もある程度十分だったのに最近グッと減ってきたというのも特徴です。
背景として、年齢40歳前後で一定期間以上の不妊治療歴あり。これといった不妊原因なし。基礎体温も目立った問題はない。

さて、これで妊娠に至らない、となれば、「年齢のせい」にされてしまうことも多いですね。

「子宮内膜の経時的変化」という意味では、「年齢のせい」といえるかもしれませんが、排卵順調、生理順調、不妊原因なし、となれば妊娠できないはずがない、という考えもあり、着床に至らないことに納得いかない方もいらっしゃると思います。
でも、もし、「深刻な瘀血」に該当するならば、仮にどんなにホルモン治療や工夫を施しても着床は極めて難しいと考えられるのです。

「深刻な瘀血」は、元の「瘀血」を超えてさらに「瘀血」を積み重ねた結果といえます。
イメージとしては、排水管に生活水を流し続けると、水の中のわずかな汚れが少しずつ排水管の内側に付着します。
長期間たつと、排水管の内側にはヘドロがくっついて、こびりついてとれなくなってしまいます。
さらに時間がたつと、こびりついた上にさらにヘドロがくっついてこびりつきます。
そうなると排水管の内側の空いたスペースだけを水は流れるようになります。
そしてヘドロがまた新たなヘドロを沈着させていきます。

生理についても、沈着したヘドロが子宮内膜を重ね重ね覆い、老廃物となった古い子宮内膜が根っこから剥がれて排出されることがなくなり、とどまり、結果、十分に新鮮な子宮内膜が形成されず、空いたスペースで生理を起こしているだけになってしまうのです。

こうなってしまうと、着床しやすい、新鮮で良質な子宮内膜の形成は難しくなってしまいます。
漢方薬で少々のアプローチをしたところで難しくなります。

イメージでありながら、このような警告をお伝えするのは、店頭で「深刻な瘀血」に該当されるお客様が多いからです。そして、その多くが深刻に受けとめていらっしゃらないからです。「深刻な瘀血」は、生理痛や子宮内膜症や大量の経血など自覚症状がないことも多いので、問題視されないことも多いと思いますが、
ご心配な方は、少しでも早くご相談いただき、しっかりとした漢方薬をお飲みいただきたいと思います。

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