採卵期は、慎重に、大切に。
私の漢方相談は、お客さまとの信頼感を大切にしたいと思っています。
漢方薬は、長く飲まないとなかなか効き目がないですか?と質問されますが、お客さまはどう思われるでしょうか。
私は、長くかかるものほど本質に作用し、瞬発性であるほどその作用も”ひととき”のものかと思います。
漢方の本来の役割は、本質に作用するものですが、さすが、かつては医学の主役であっただけあって、瞬発力も素晴らしいものがあります。
つまり、状況により「使い分け」ができるのです。
その考えを不妊相談に生かして、私のところでは、体づくり期、体外受精期間、さらに各時期を細分し、その時期に応じて漢方薬も変えています。
土台として必要なもの、今すぐに必要なもの、を選択したり、組み合わせたりして、効率的に妊娠に向けての取り組みができるようにサポートしています。
特に、体外受精は、時間も費用も体力気力もかなり消耗します。何気なく続けるのと、自分に必要なことを取捨選択しながら行うのとでは、結果に対して大きな違いとなって帰ってくるようにも思います。
ですから、治療スケジュールに合わせて漢方を飲めは、とても効率が良くなる場合もあります。
どのタイミングで採卵するか、採卵の成績はどうか、移植のタイミングはいつか?などお客さまがご自身の取り組みを理解し、心底から納得して向かわれるようにと願っています。
毎周期連続して採卵し続けてはいるものの、獲るものなく、結果的に薬漬けになっているかたは、視野を拡げ、選択肢を見直す時期かもしれません。
不妊治療であれ、漢方であれ、お客さまが妊娠できる方法がベストだと思います。
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