“採る”より“育つ”にフォーカス! ~採卵前にできること~
「採卵のスケジュールが決まりました・・・でも何に気をつけたらよいでしょうか?」
という内容もたくさん寄せられるご相談です。
不妊治療(体外受精)の中でも大きな山場となる「採卵」は、大きな期待と不安とが入り混じるのではないでしょうか。
これまでの努力が「卵子の数」と「質」に結びついて欲しいものです。
だからこそ、身体を整えることはもちろん、心も安定した状態で本番に臨んでいただきたいと願います。
今回は、いよいよ「採卵」を迎える方に向けて、チェックポイントや日常の過ごし方、そして漢方的な視点からのアドバイスをお届けしたいと思います。
採卵が近づいている時期は、ホルモン剤の影響もあり、ある程度、体も心も不安定になりやすいのはやむを得ないのかもしれませんが、我慢し過ぎて体調を崩してしまうと本末転倒となってしまうこともあります。
・睡眠が浅く、寝つきが悪い
・下腹部の張りや違和感が強い
・顔がほてる、のぼせる
・気分の波が激しい
・胃腸の調子が悪く、食欲にムラがある
・便秘や下痢が激しい
これらは、「気・血・水」のバランスの乱れや、熱(=炎症)や瘀血(=血の滞り)の影響を示している可能性があります。
漢方では、卵胞の育ちを左右する「腎」の力と「血」の質とめぐりを中心に考えます。
体に熱がこもり過ぎても、冷えすぎても、よい卵子は育ちません。
採卵前の養生ポイント
◎体を温めすぎない・冷やしすぎない
採卵直前は、排卵誘発で卵巣が腫れ気味になっている方も多く、熱がこもりやすい状態です。
お腹にカイロを貼る、長風呂をする、といった極端な温めは避けましょう。
一方で、冷たい飲み物や薄着での冷えも禁物。ちょうどよい温度で、内臓を優しく守ることが大切です。
◎刺激物・脂っこいものを避け、胃腸を整える
薬の影響で胃腸が弱りやすい時期でもあります。
胃腸の調子が乱れると、せっかくの栄養が卵子の成長に届かなくなってしまいます。
消化のよい温かい食事を中心にし、内臓の負担を軽くしましょう。
漢方では「脾は後天の本」。
食べたものが血となり命を養います。
◎質の良い睡眠でホルモンバランスをサポート
夜10時〜2時は、ホルモン分泌が活性化する大切な時間帯。
できるだけ早めに就寝し、眠りの質を高めましょう。
交感神経の高ぶりは寝つきを悪くするため、就寝前はスマホを見ない、温かいお茶を飲む、ゆったり深呼吸するなど、リラックスする習慣を。
◎無理に「がんばらない」
採卵に向けて気合いが入りすぎてしまう方も多いのですが、緊張やストレスは気の巡りを滞らせ、卵巣にも影響を及ぼします。
「頑張らないことを、頑張る」と決めて、穏やかに過ごしましょう。
漢方では、採卵を控えた時期は「腎精」をしっかり蓄え、「肝血」の巡りをよくしておくことが重要とされています。
卵子の質は、腎に宿るエネルギー(=腎精)に大きく左右されます。
そしてその腎精は、日々の養生と漢方薬によって養うことができます。
また、排卵誘発剤の影響で「血熱」がこもったり、「瘀血」が生じやすくなるため、体の余分な熱をさばきつつ、血を巡らせる漢方が適しています。
このようなバランスを整えるために、一陽館薬局では「桃福宝」をおすすめしています。
「桃福宝」は、腎を養いながら血の巡りを整え、さらに精神面のバランスもサポートするよう開発された、妊活中の方のためのオリジナル処方です。
腎精をしっかり補いながら、瘀血を防ぎ、ホルモンバランスの波に伴う情緒不安も穏やかに整えることを目的としていますので、採卵前の不安定な時期も安心してご利用いただくことができます。
おひとりおひとりの体質やタイミングに合わせて、飲み方や量を調整できるのも、漢方ならではのよさといえます。
「量より質を高めたい」
「ホルモン剤の副作用が気になる」
「体を根本から整えたい」
そんな方の、心と体にしっかり寄り添います。
おひとりお一人の体質に合わせて、カウンセリングからオーダーメイドで調整いたします。
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