排卵を順調にするには
排卵しているかどうかわからない、といったご相談の多くは生理不順がみられます。
排卵が不定期だから生理周期も不安定なのですね。
しかし、中には毎月生理は安定して起きるのに、排卵しているかどうかわからない、排卵日がはっきりしない、というケースもあります。
排卵は、妊娠までの最初のステップですから、卵子が不明確だと、その先すべてが不安定になっていきます。
排卵、つまり卵子が育つのは卵巣ですから、排卵に関することは卵巣機能の問題だと思われがちですが、もちろん卵巣機能が低下していると育つにも不足がありますが、私は、特に現代において不妊でお悩みのかたには、血流(漢方でいう瘀血)の問題が大きいと思います。
卵巣機能を支配しているのは「腎」であり、腎の力が弱って(低下して)いる状態を「腎虚」、また、栄養となる血液が足りない状態を「血虚」といい、これらは卵子が成熟するには大切です。
休養や睡眠、食事により補い養うことが必要です。
ただ、瘀血は不足を補う要素ではなく、老廃物や血流のスムーズさを妨げるものを除去することが必要な要素で、ストレスや疲労などの影響を受けます。
卵巣機能やホルモン値には問題がなくても、瘀血により卵子は伸びやかに育つことができなくなるといえます。
このような場合、基礎体温は低温期がガタガタで、排卵日あたりが特に大きく乱れます。
瘀血の度合は、月経血がドロドロしていたり、レバー状の黒っぽい塊が混じり、また、生理痛もひどい傾向があります。
排卵誘発剤で排卵を促進しようとしても、ホルモン値や卵巣機能に問題はないため、過剰刺激となってしまったりするのではないかと思うのです、
そういう点からも、冬場の冷えには要注意と言えますね。
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