慣れない土地での低AMHからの妊娠。
昨年の夏に引っ越しをされて、慣れない環境での生活に戸惑いながら、ご相談いただいたお客さま。
2年前から不妊治療をされていたようです。
遠く離れた地域への転居に伴い、転院せざるをえない状況になり、病院探しを始められましたが、都市部から離れた地域の通院は、最短でも片道3時間かかります。
そのような背景をきっかけに、当店で漢方を始められることとなりました。
はじめは通院と漢方を併用でと、不妊治療を再開されるつもりだったようですが、場合によっては週に何回も通うことになるのは現実問題として難しいということから漢方で違う視点から妊娠をめざそうということになりました。
ただ、彼女の場合は年齢の割にAMHが低く、0.2ということもあり、できるだけ急ぎたい状況です。
転居前に行なった体外受精でも、卵胞の発育が進まず、採卵がキャンセルになったり、採卵できた1個が受精後間もなく分割が止まってしまったりして、なかなか移植に至らない状態だったようです。
迷いながらですが、漢方で、初めての「体づくり」です。
卵巣機能の向上と着床可能な状態に向けて骨盤内オケツの改善、そして長期の治療で負担がかかった体調を回復することを目指して、地道ですが、毎日毎回、漢方薬の服用を積み重ねて、毎周期着実な変化の確認を重ねます。
整ってきた基礎体温や、困っていた体の冷えや生理痛が改善すると、自信とともに気持ちの切り替えができたようです。
結果的には、自然妊娠です。
意識の切り替えは、簡単ではありませんが、小さなきっかけの積み重ねで、きっと「先は見える」のだと思います。
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