冷えるのは「気」のせい?!
”奈良に春の訪れを告げる東大寺の「お水取り」・・・”
毎年ニュースで耳にするフレーズですが、暦の上では春に向かっているはずのこの時期、
ことさらに冷えを強く感じませんか?
12月や1月のほうが気温も低く、もちろん、寒いのですが
今の時期の冷えは、気温が低いことによる体の冷えではなく、
寒暖差や季節の変わり目の変動に適応するのに必要となるエネルギー(漢方では「気」といいます)の不足によって自律神経のはたらきが不安定になっていることが挙げられます。
ですから、「気虚」(気温変動に適応する力が弱い)のタイプのかたは、風邪をひきやすくなります。
体温調整も安定せず、足もとが冷えて頭がほてる、いわゆる「冷えのぼせ」も起こりやすくなります。
胃腸が冷えると、鼻水が出やすくなりますので、鼻水が流れ出るかたは、ショウガを少し食事でとるようにすると効果的です。
冬場の低温により、いったん地面は冷え切って、これから少しずつ温められていきますので、
気温の上昇に対して遅れて温められていきます。
カラダと自然界が暖かい春に向けて、歩調を合わせようとしているこの時期は、
焦りや不安やイライラに、心も落ち着かないこともありますが、
そのことを認識して生活するようにすれば、
自分自身の不安定さも余裕を持って見ることができると思います。
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