子宮内膜症、PMSに本質的アプローチからの妊娠。
通院して1年、タイミング療法から人工授精、さらにステップアップを検討しようというKさんは、この1年で「あまり進歩がなかった」とおっしゃいます。
早い時期に診断された子宮内膜症には特に対応がなく、毎回の生理痛は相変わらず鎮痛薬が手放せず、生理前にイライラしたり情緒不安定になるのもいつものこと。
さらに不妊治療への期待感からか、ご夫婦のプレッシャーとなり ”ケンカ” が増えてしまったそうです。
精神的にも限界で、どこにも相談できないモヤモヤした気持ちを打ち明けられました。
不妊治療に漢方薬を併用することはおすすめできることなのですが、Kさんの場合は、”不妊治療+漢方”ということとは問題が別で、まず考えなければならないのは「カラダそのものの調子」のことです。
不妊治療前から抱えておられた不具合はそのままで、治療を開始されたため、治療では一定の効力があるにしろ、体の調子自体は治療前に妊娠しづらかったときの状態と変わらないままだったのです。
このような「体そのもの」に不調を抱えたままステップアップして、妊娠できないとお悩みの方はとても多く感じます。
悩んで積極的にアレコレ取り組み努力をされますが、やはり妊娠には至らず、焦りが募るばかりです。
Kさんの場合は、組織的な変化が起きてしまった部分は、漢方で元通りにすることはできませんが、そのことで起きている生理痛などは順調に解消することができました。仕事を休むほどのPMSも1ヶ月めから見違えるように改善しました。
生理痛やPMSは、不妊の直接原因ではなくても、十分な「予備軍」ととらえることができます。
Kさんは、6ヶ月の漢方服用で自然妊娠されました。
「もっと早く相談すればよかった・・」とKさん。
ですが、決して遅くはありません。
焦ってもうまくいかないかたは、基本に立ち返ってみてもよい時期だと思います。
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