子宝漢方相談〜自費治療を選ぶ理由〜
不妊治療を受けてこられて、引き続き保険適用内での治療を続けることもできる状況にあっても、あえて自費治療に切り替えられる方もおられます。
1回の費用負担が少なくて済む、という理由以外に退っ引きならない理由があるわけです。
治療を受ける立場からすると1回、1個のチャンスも無駄にしたくない!という気持ち大切な周期を迎えられます。
しかし現実は、検査のため、移植のため、採卵のダメージ・・・などでせっかくの排卵の機会を見送らざるをえない場合があります。
ときに、保険適用だから、というのも理由のひとつかもしれません。
お客さまには、1年、場合によっては2年以上もの間、採卵し続けても卵子が育たず、排卵誘発・リセットを繰り返してこられ、漢方を取り入れ体づくりに取り組み、ようやく自力で排卵するまで回復されたかたもおられます。
まさに排卵を迎えるご夫婦にとっての”希望の光”をスタートラインに立つことさえなく見送る、ご夫婦の意向ではなく、理由は制度だから、ということもあるのです。
不妊治療が保険適用となったのは2022年4月ですから2025年4月現在で3年が経過したことになります。
この3年で妊活事情は変わりました。
保険診療では一定の制限がありますが、自費治療を選ぶと何が違うのかをまとめたいと思います。
◎年齢や回数にとらわれない
保険診療では、治療開始時の年齢が43歳未満である必要があり、体外受精・顕微授精の保険適用回数は、年齢によって制限されます(例:40歳未満は6回、40歳以上43歳未満は3回)。
→ 自費治療では、年齢・回数の制限なく治療を継続可能です。
◎最新・先進的な医療技術も選択肢に
保険診療では、厚生労働省の定める「診療ガイドライン」に基づいた治療内容に限定されます。
→ 自費では、例えば以下のような高度・先進的なオプション治療が可能です:
着床前診断(PGT-A)
ERA検査(子宮内膜着床能検査)
タイムラプス培養
アシステッドハッチング
など
◎治療の自由度
保険診療では一定の標準化されたプロトコルに沿って行われます。
→ 自費の場合は、患者さん一人ひとりの体質や生活背景に合わせた柔軟な治療計画が可能になります。
保険診療の制限内で理想の治療が受けられれば、費用負担が少なくて済むメリットは大きいですから、保険治療より自費治療を選ぶべきだとは思いません。
しかし、人によっては”1回あたりの費用が抑えられるから”ということが足枷になって本意ではない状況を選ばざるを得ない状況もありそうです。
安価でも適切に利用できなければ、浪費になりますし、一見高価でも最大の効率につながれば、お買い得といえるでしょう。
大切なのは、ご自身の状況に必要な手段を選ぶことだと思います。
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