子宝漢方と春の冷え対策
真冬のような厳しい寒さが続くことはなくなってきたはずなのに、日によって、やけに足元が冷えたり、夕方頃には一気に身体が冷えてきたと感じることがありますね。
言葉で表せば、「季節の変化に体がついていかない」ということでしょうか。
季節の変わり目、特に春先はまだまだ体も本格的に目覚めを迎えていないために、自律神経も乱れやすいようです。
気温やストレスなど、カラダの内外の変化に対応する力を漢方では「気」といいますが、
変化が激しいと多くの「気」を消耗して「気虚」(=エネルギー不足)という状態になります。
妊娠に関わる部分の気虚では、たとえば、不正出血や流産、基礎体温ではメリハリがないとか高温期が維持されない、などが見られることがあります。
季節とは関係なく、もともとの体質的に気虚タイプの方もおられます。
「気」には、変化に対応して体温やリズムを一定に保つ力「=身体的な元気」という役割と、意欲やストレス消化「=精神的な気力」という役割がありますが、「気」は胃腸から生み出される力であることから、気虚体質では下痢・軟便傾向や肌が弱いとかアレルギー傾向などが特徴的です。
何かと忙しく、さまざまな変化が舞い込みやすい春は、「気」の消耗も多くなりがちですから、それによってさらにイライラしたり焦ったり、さらに落ち込んだりやる気が起きなかったりすることが増えます。
できるだけゆったりとした気持ちで、自然に柔軟に過ごすことが体調の安定にもつながりやすい時期です。
漢方では、元気を補う補気作用をもつ生薬も活用し、穏やかな春をサポートしていきます。
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