妊活男子増えています
不妊治療となるとどうしても女性が中心にならざるを得ませんが、男性が一緒に取り組んでいるといった姿勢が見えた時、女性にとってはきっと心強い支えとなることでしょう。
一陽館薬局では、最近はご夫婦で漢方相談にお越しくださる割合も増えています。
妊娠は卵子だけでも精子だけでも成立しないため、元気な卵子と精子の確保はとても大切なことです。
精液検査で異常が見つかった場合、まずは専門のクリニック等で適切な治療を受けることが最優先ですが、同時に生活習慣を見直すとさらに効果的です。
◎飲みすぎ注意!お酒は適量に
お酒が好きな方には、飲酒は控え目に、と言われても具体的な指標がないと現実的ではありませんね。
精子の質に影響する”適量”とはワインなら1日1杯、ビールなら350mlが目安となります。
これ以上の量は精子の質に影響する可能性があるので、月に1~2回程度に控えましょう。
◎ぐっすり眠ってパワーチャージ
睡眠不足が続くと、精子の数が減ったり、性ホルモンのバランスが崩れたりすることがわかっています。
質の良い睡眠をとるためには、夜更かしを控え、リラックスできる環境を整えましょう。特にスマホは終了時刻を決めるなど、寝る直前のスマホ操作は控えたいです。
◎タバコは百害あって一利なし!禁煙が鉄則
喫煙は精子濃度や運動率を低下させるだけでなく、流産リスクを高めることも知られています。
加熱式タバコも安全ではなく、タールが含まれているため、禁煙を徹底しましょう。
◎メタボ解消で精子も元気に!
お腹まわりが気になる方は要注意です。
内臓脂肪が増えると、男性ホルモンが低下し、精子の数や運動率が下がりやすくなります。
適度な運動やバランスの良い食事で、健康的な体型をキープしましょう。
◎睾丸を温めない!冷やしすぎもNG!
精子を作る精巣は、体温より2度ほど低い温度が最適です。
長時間の入浴やサウナ、締め付けタイプの下着は避けた方が無難です。
ただし、冷やしすぎもよくないため、自然な温度を意識することが大切です。
◎筋トレのやりすぎに注意!
体を鍛えるのはもちろん悪い事ではありませんが、ハードな運動で疲労が蓄積すると、精子の質の低下を招く恐れがあります。
適度な運動を心がけ、無理のない範囲で続けましょう。
◎長時間のサドルに注意!自転車やバイクは休憩を
自転車やバイクで長時間走行すると、睾丸が温まったり神経が圧迫されたりして、勃起不全のリスクが高まります。
ツーリングや長距離ライドの際は、こまめな休憩や座席クッションを工夫し、負担を軽減しましょう。
◎感染症対策も万全に!
インフルエンザやコロナに感染すると、精子の質が一時的に低下することがわかっています。
インフルエンザでは約1カ月、コロナでは半年程度影響が残るため、感染予防を徹底することが妊活成功への近道にもなります。
まずはできることから始めでみましょう。
生活習慣を整えることは、妊活だけでなく健康維持にもつながります。
無理なく続けられることから、ご夫婦で一緒に取り組むのもいいかもしれません。
一陽館薬局では、体づくりの一環として生活養生についてもカウセリングの中でご相談をお受けします。
生活習慣は、正しいことだから実行できるかといえば、”習慣”だけに、なかなか今までの行動パターンを変えるのは難しいことと思います。
少しずつ変わっていただくよう、私たちも一緒になって対策を考えます。
さまざまなご相談にも、これまでのカウセリング実績から色々な側面からアドバイスします。
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