“妊活“何から始めるの?〜妊活初心者の方へ〜
“結婚3年目、夫婦とも健康、不妊専門クリニックを受診したことはありません。
体外受精は考えたこともなく、普通に妊娠できたらと思っていますが、何から始めればよいですか?“
とのご相談をいただきました。
最近は、このような例は少なくなりました。
不妊治療がうまくいかなかったり、自己判断でサプリメントを利用したが成果が上がらなかったり・・・
“頑張っているのに?“という方がほとんどです。
今回のご夫婦は、妊活に関わる検査や情報がないため、頼れる情報は、女性の生理周期が30〜35日とやや長め、10代の頃から生理不順でピルを5年以上飲んでいた、結婚する前は夜勤がありかなり不規則な生活だった、などです。
日常的には、冷え性、疲れやすい、貧血、肩こり、腰痛、軽めの生理痛など。男性は、年齢的な多少の体力低下は感じているとのこと。
さて、何から始めたらよいですか?
まずは、基礎体温をつけてみましょう。
生理周期に関する情報が増えます。
同時に、不妊基本検査を検討しましょう。
子宮や卵巣そのものや卵管に異常がないか、ホルモン分泌の過不足、排卵や精子の調子など、妊娠に不可欠な項目に問題がないかを確認します。
これにより、妊娠を妨げる原因に対する治療が必要になったり、条件次第では妊娠するための手段が変わったりすることもあります。
そして、漢方で「体づくり」をしましょう。
今回のお客さまは、血液不足の体質「=血虚」のため排卵や生理を支える栄養を補います。
卵子の発育が不安定なため、卵巣を元気にするよう「=補腎」で補います。
男性力を発揮するためにも「補腎」が効果的です。
「不妊症」ということを意識し始めると、WEBで調べたり、不安や焦りを感じたりするかたもおられますが、「妊娠していない状態」は病気ではなく、治療すれば治る治らないの問題とは異なります。
なぜなら、妊娠しない理由は一つだけではなく、さまざまな要因が関係し、しかも一人では妊娠できないのです。
ですから、ご夫婦ともに赤ちゃんを望み、各自が体調に気を配り、生活リズムや食事内容も健康的であるといった“赤ちゃんを迎える心身の環境整備“が大切なのです。
だから、慌てて不妊治療を始めれば解決することでもなく、「バランス」がとても大切なことだと思います。
ご夫婦の考え、体質的な面、日頃のストレスや睡眠の乱れ、生理周期のチェックなど、ある程度“整っている“ことが大切です。
ただ難しいのは、“整う“ことは、自分で操作できることばかりでなく、力が入りすぎると自らを追い込んでしまい、頑張りが悪循環になることがある点です。
ストイックになり過ぎると逆効果ということも意識しながら、好ましい習慣や体質へと変わっていくのが理想的です。
一陽館薬局では、ご自身では意識してこられなかった「気づき」や養生の工夫なども一緒に考え、ご夫婦のご要望にしっかり寄り添います。
情報があふれる社会環境ですが、「専門家に聞くのが早道」ということもあるのではないでしょうか。
漢方の力も利用して妊活を進めたいかたは、遠慮なくお尋ねいただきたいと思います。
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◎陽子先生妊活Instagram
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