妊活中の食事、どうしてますか?

妊活のために「何を食べればいいか、何を食べてはいけないか」
食事に関する情報が次々と目に入ってきますね。
妊活レシピ、避けるべき食品リスト、おすすめのサプリメント・・・。
調べれば調べるほど、毎日の食事がプレッシャーになっていく・・・そんなお声を、相談でよくお聞きします。

今回は、妊娠を支える体の基本である「食事」の考え方についてご紹介します。

「完璧な食事」は、続かない
妊活中の食事で大切なのは、妊活のための特別なメニューを毎日完璧にこなすことではありません。
無理なく続けられる食べ方を、ご自分の体に合わせて見つけていくことが、ずっと大切なことです。

完璧を目指すほど、少し外れたときの罪悪感が大きくなり、「今日もできなかった」という気持ちが積み重なると、それ自体がストレスになってしまうという悪循環に。
食事をがんばりすぎて、かえって体や気持ちを疲れさせてしまうのは、本末転倒です。

「体にいいもの」は、人によって違う
漢方の基本的な考え方として、食べ物にも体を温めるもの・冷やすもの・巡りをよくするもの・補うものなど、それぞれ性質があるととらえます。
ですから、何が体にとっていいかは、その人の体質によって異なります。
たとえば、冷えが気になる方と、体に熱がこもりやすい方とでは、同じ食材でも体への影響は変わってきます。

「妊活にいい食べ物」として紹介されているものが、ご自身の体質に合っているとは限りません。
インターネットでよく見かける「妊活食」の情報は、誰かには合っているかもしれないけれど、別の誰かにとってそうとは言えないこともあるということを、まず頭に置いておくべきことです。

食事より先に、「食べられる体」を整える
そもそも大事なことがあります。
どれほど体によいものを選んで食べても、胃腸の調子が悪い状態では、栄養がうまく吸収されません。
消化する力が弱っているときは、せっかく口にしたものが体の力になりにくいというのは妊活に限ったことではありません。

漢方では、食べたものをきちんと消化して、体の力に変えていく働きを大切にしています。
何を食べるかと同じくらい、消化吸収できる体の状態を整えることに意識を向けていただきたいのです。
疲れているとき、胃が重いとき、食欲がないときは、無理に「妊活にいいもの」を食べようとするより、体が消化しやすいものを、温かく食べることが体にも妊活にもメリットが大きいときもあるのです。

「食べることが楽しい」が、一番の養生
相談にいらっしゃる方の中に、妊活をはじめてから「食事が楽しくなくなった」とおっしゃる方があります。
食べるたびに「これでよかったのか」と考えてしまう、と。

食事は本来、体を養うと同時に、気持ちをほぐし、日々の暮らしに喜びをもたらす役割をもつものです。
「今日のごはん、おいしかった」と思える食事を、できるだけ続けていくことが、心と体の両方を満たし整えてくれます。

ルールに縛られた食事より、体の声を聞きながら、体質を見ながらお一人おひとりに合った食べ方を探していくことを一陽館ではお手伝いしてまいります。
だから、「がんばりすぎなくて、大丈夫」です。

妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。

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