妊活の原点は、「生理を整える」こと
体外受精・顕微授精という高度治療を受けている方でも、生理が整っていないまま治療に臨まれているケースが見受けられます。
中には、生理不順だから不妊治療で授かろうと考えているという声もきかれます。
妊娠=結果ですから、生理や体調がどうであれ、結果良ければ問題なし、という考えもあるかもしれませんが、
なぜ、私たちが漢方で体質改善をおすすめするかといいいますと、
漢方の本質は、健康な体の維持を目標としているからなのです。
つまり、妊娠前も、妊娠してからも、ご出産も、その後も
お元気で希望を実現されるようサポートしていくことを使命と考えているからです。
ですから、妊娠をめざす段階で、妊娠に必要な排卵や生理に不調がないことが基本だと考えています。
そのうえで、医学的な不妊原因がなければ、本当の意味で「異常なし」ということなのだと思います。
生理周期が順調であれば、不妊治療を受けるにしても、より思い通りに進みやすいはずです。
不妊治療を始めてから生理周期がおかしくなった、と感じているかたには、
ご自身では普通のことだと思っておられたけれど、基礎体温や生理の様子や生理前後の体調などから、
実は、不妊治療前からの問題点が確認できるケースもあります。
生理は、女性たる状態を忠実に表しています。
月経血の色や量、生理痛や不正出血の有無などから、生理の血液バランスが見て取れますし、
月経周期や月経日数も個人差があるとはいえ一定でないなら、その要因を見出すことも大切です。
また、意外に意識されていないのがオリモノの様子です。
オリモノも色や量、生理周期との連動性などから多くの情報が得られます。
妊娠のための手段を決めることに焦りすぎず、
その大前提である「生理」に向き合ってみてください。
ご自身の「生理」は、ご自身が一番わかっているはずですよね。
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