多嚢胞性卵巣症候群の診断から~Hさん(35歳女性)~
<相談までの経過>
多嚢胞性卵巣症候群と診断されて、不妊治療に2年通院しました。
FSH/LHのバランスが悪く、ここ最近は、治療薬への反応が低下し、
錠剤の服用量を増やしたり、注射をしたり、と色々試していただいていますが、
なかなかうまくいきません・・・
<初回の体調>
手足の冷え・疲れやすく朝起きれない・便秘・胃もたれ
生理周期は数ヶ月おき・生理痛はひどい(鎮痛剤を毎回服用)が、普通と思っていた・
経血にレバー状の塊が多いのも、一般的と思っていた。
仕事が多忙で、夜の帰宅時間も遅い。
<体質改善のポイント>
・瘀血(血液の流れが滞りやすい)体質特有の顔色や肌のくすみ、黒ずみが目立ちます。
駆瘀血作用をもつ漢方薬で、血液浄化・血流改善していきましょう。
西洋医学では、個別の症状と捉えられるものであっても、
漢方では、症状の原因となる体質からアプローチしていくことで、原因が同じであれば、
1つの漢方薬で、いくつもの症状を解消できてしまうのが特長です。
・ホルモンバランスの乱れを建て直し、調整するための漢方薬により、
周期や、排卵を安定させましょう。
・ストレスが体調に影響しやすい状態がみられます。
順調な気血水の流れをもたらすために、「気のめぐり」から整える漢方薬を服用し、
基礎体温や体内環境を安定させることも大切です。
<漢方薬服用2ヶ月目>
いったん、病院での不妊治療をお休みしたことから、
自然に生理が来るか不安でしたが、
頭痛や眠気・だるさなどの副作用がなくなったので、体調は良いです。
前回生理から43日目で、生理が始まりました。
説明でお聞きしていたとうり、経血がサラサラで、
色が黒っぽい感じではなく、赤色になりました。
初日に少し頭痛がありましたが、腹痛や腰痛はずいぶん軽くなりました。
継続して、様子を見たいと思います。
*初回の1ヶ月で、漢方薬の駆瘀血作用が表れ始めているようですね。
生理や経血の状態が、自然でスムーズであることが、妊娠しやすい体質への第一歩とも考えられます。
漢方では、子宮内膜を厚くするとか、卵の質を高めるとか、ホルモンや血液を増やすとか、
単一の症状や状態に対して、ひとつひとつ対処するのではなく、身体のバランスを整え、
原因である体質を改善することによって、妊娠力を高めていきます。
継続していただくことで、生理周期や排卵なども、改善されますので、様子をみていきましょう。
<漢方薬服用3ヶ月目>
カゼをひいて、タイミングを逃しました。
市販のカゼ薬や、病院で処方された薬も、妊娠への影響を考えると
どうしても飲むのをためらってしまいます。
漢方で対処できますか。
*妊娠のご予定がある方、妊娠中や授乳中の方は、
ふだんは気楽に飲んでこられた風邪薬も十分な配慮が必要ですね。
漢方薬には、そのような状況にも対応できるものがございます。
また、しばらく漢方薬をお続けいただきますと、
免疫力や自然治癒力も整ってまいりますから、カゼ自体をひきにくく
なられるでしょう。
妊娠予定~妊娠期間~授乳育児期間に飲める漢方薬を、
ご自身の体質やいつもの症状に合わせて常備しておかれるよう、
当店では、おすすめしています。
そうすれば、本格的に体調を崩す前に改善できますし、
自己防衛策を身につけておけば、安心ですよね。
今回は、お聞きした状態に対する漢方薬をお飲みいただき、
早くお元気になられてくださいませ。
<漢方薬服用4ヶ月>
最近、職場環境が変わり、責任の重い立場となりました。
以前にも増して、多忙になり、毎日残業でフラフラです。
自分の体調管理に気を配る余裕などなく、イライラが増す一方です。
主人は、やさしいですが、私の体調や仕事のことに関心がなく、
状況を理解してくれません。
何を言っても「グチ」になり、誰にも話すことも出来ず、
話しても誰も理解してくれず、つらいです。
基礎体温も自分でもわかるくらい、乱れてしまいましたし、
今周期は排卵もかなり遅れており、
この後、排卵や生理が来るか心配です。
*そうですね・・・明らかに体温の動きが変わっています。
ストレスから「気のめぐり」が不調になり、
そこからホルモンバランスや血行や代謝などが影響を受けて
身体のリズムが不安定になっているようですね。
「ストレス」を漢方薬で軽減するだけで、
妊娠されるケースも珍しくありませんから、
「ストレス」の調整は重要な問題であります。
まず、環境の整備ですが、「職場事情のこと」「ご主人との関係」について、
もう一度整理して、見直されてはいかがでしょう。
その環境の中で、「ストレス」が大きく身体のリズムに影響するなら、
ストレスも含めた体調づくりを漢方薬ですすめる必要があるかと思います。
心身が安定して日々お過ごしいただけるよう、漢方薬は調製いたします。
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