夏の生理で注意したいこと

梅雨が明けるのを待っていたかのような照りつけに夏の訪れを感じます。

妊娠を目ざす方のように、ご自身の生理周期に注目されていると
「夏になると生理痛が強くなる」
「経血に塊が増える」
「生理周期が乱れる」
「排卵がうまくいかない気がする」
などの”夏場特有のご相談”が多くなります。

今回は、夏の生理で気をつけたいポイントについてお話しします。

●夏の冷えは生理に影響することがあります
夏は気温が高く、身体も温まっているように感じますが実際には、冷房の効いた室内で長時間過ごしたり、冷たい飲み物やアイスを摂る機会が増えたりすることで、身体の深部は意外と冷えていることがあります。

特に女性は筋肉量が少なく、下半身や骨盤周囲の血流が低下しやすいため、夏の冷えの影響を受けやすい傾向があります。

漢方では、冷えによって血流が滞る状態を「寒凝血瘀(かんぎょうけつお)」と考えます。
血流が滞ると、
・生理痛が強くなる・経血にレバー状の塊が増える・生理前の下腹部痛が出やすい・経血量が減る、などの状態につながることがあります。

また、骨盤内の血流低下は子宮や卵巣の働きにも影響しやすく、妊活中の方にとっては見逃せないポイントです。

●汗のかき過ぎにも注意
夏は汗を大量にかきます。
漢方では汗は「津液(しんえき)」と呼ばれる体液の一部であり、過剰な発汗は身体の潤いを消耗すると考えます。
潤い不足が続くと、
・経血量が少なくなる ・生理周期が短くなる ・ほてりや不眠が出やすくなる ・排卵後の高温期が不安定になる、などの状態がみられることがあります。

特に暑さによる睡眠不足や疲労が重なると、ホルモンバランスにも影響しやすくなります。

●夏バテは卵巣機能にも関係します
食欲低下や胃腸機能の低下が続くと、身体を作るための栄養が十分に吸収されにくくなります。

卵胞の発育やホルモン産生には、たんぱく質、鉄、亜鉛、ビタミン類など多くの栄養素が必要です。
夏バテによって栄養状態が低下すると、
「生理周期が乱れる」 「基礎体温が不安定になる」 「排卵が遅れる」なども起こります。

妊活中は暑い季節ほど胃腸のケアが重要になります。

●夏の生理を整えるために
過激な暑さのため、夏は身体を冷やし過ぎないことが大切です。
冷たい飲み物は少量にし、常温や温かい飲み物も取り入れるようにしましょう。
また、
・湯船につかる ・十分な睡眠を確保する ・たんぱく質をしっかり摂る ・冷房による下半身の冷えを防ぐ
などの意識も大切です。

生理は毎月の体調を映し出す大切な指標であり、最高レベルの新陳代謝です。
生理痛、経血量、周期の乱れなどが続いている場合は、身体からのメッセージかもしれません。
夏の過ごし方を少し見直すことで、生理の状態や妊活の体づくりに役立つことがあります。

一陽館薬局では、生理周期や基礎体温表を参考にしながら、お一人おひとりの体質に応じ漢方相談を行っています。
「夏になると生理の調子が悪い」
「妊活中だけれど身体の状態が気になる」
という方は、お気軽にご相談ください。

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