卵子の質の妙
なんといっても「卵子の質」は、妊娠に大きく関わる最も重要な要素です。
ご相談でも「卵子の質を良くしたい」「良い卵が採れません」「年齢的に卵子の質が心配」など、卵子の状態に関するお悩みや不安は圧倒的です。
ただ、よく用いられる「卵子の質」には、さまざまな要素が含まれています。
「質の良い卵子」とは何でしょうか?
病院では卵胞の大きさや成熟度、受精率、胚盤胞到達率などを指標として評価します。
一方で、顕微鏡で見た形が良くても染色体異常を持つことがありますし、見た目がそれほど良くなくても無事に出産まで至るケースもあります。
つまり卵子の評価は、見た目だけでは判断できない部分が非常に大きいのも現実といえます。
「質」という言葉には”奥深さ”があるということを知っておきたいものです。
卵子は卵巣だけで育つわけではありません
卵子は排卵直前の数日間だけで作られるものではありません。
原始卵胞が発育を始めてから排卵に至るまでには、およそ半年近い時間がかかると考えられています。
その間、卵胞発育に影響を与える身体面の状態として、・十分な血流・安定したホルモン分泌・適切な栄養状態・
炎症や酸化ストレスの少ない環境などがあげられます。
つまり卵子の質とは、卵巣だけの問題ではなく、そのかたの身体全体の状態を映し出す鏡ともいえるのです。
同じ人でも毎周期違う
興味深いことに、同じ女性でも毎周期まったく同じ卵子が育つわけではありません。
採卵では、”ある周期は良好胚ができたのに、次の周期は全く育たなかった”ということも見受けられます。
逆に、これまで結果が出なかったかたが、ある周期から急に胚盤胞が増えるということもあります。
卵胞発育の過程には多くの要因が関わるため、毎回同じ結果になるとは限らないのです。
「予測しきれない部分」も、卵子の質の真実といえるでしょう。
漢方で考える卵子の質
漢方相談では卵子そのものだけを見るのではなく、「卵子が育つ環境」を整えることを重視します。
血流が滞っていないか。
冷えて卵巣機能が低下していないか。
過度な疲労で体力を消耗し過ぎていないか。
胃腸が弱く栄養を十分に取り込めていないのでは?
このような点を丁寧に確認していくことから改善ポイントを探ります。
結果だけで判断しないことも大切
採卵結果や胚の評価が思わしくないと、「私の卵子はもうダメなのでは」と落ち込んでしまう方もおられます。
しかし卵子の質は、一度の結果だけで決まるものではなく、丁寧に体調を整えることで変わってくることもあります。
妊活は数字だけでは語れない世界があると感じる場面に遭遇する機会がたくさんあります。
どうか、一喜一憂しすぎず、根気よく”卵子が育ちやすい環境”を整え続けることが大切です。
「良い卵子を作る」のではなく、「卵子が力を発揮しやすい体を育てる」という考え方で妊活に取り組んでみてはいかがでしょうか。
一陽館薬局では、お一人おひとりの体質や不妊治療の状況に合わせて、卵胞発育や採卵結果のお悩みについてもご相談をお受けしています。
ひとりで悩まず、お気軽にご相談ください。
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。




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