初心忘るべからず
お客様と同じくらいの「熱い想い」をもって目線を合わしてご相談を承ることが私のモットーなのですが、
最近、なんだかんだ理由をつけては、このブログを始めたころの気持ちを見失いかけていたかもしれません。
あるお客様の「熱い想い」に背を押されるかのように、あらためて、想いを形としてお伝えする使命感を感じています。
社会的背景として、情報量は増え続けていますが、有益なものもあれば、意図をもっての誘惑やデタラメも横行している中で、表面的な情報からは得られない”ひとコマ”や”快方へのヒント”をお伝えしていけたら、と考えています。
個人的な経験による見解も多くなりますが、頑張るお客様の励みになるよう願っています。
今回のケースは、とても純粋なお客さまのお話です。
ようやく自力での排卵が安定してきたのがこの3周期くらいで、生理痛もひどく、婦人科系にも不安のあるかたです。
年齢的にも40歳代半ばになり、焦る気持ちを無視するかのような生理周期でした。
数日前のチェックで卵胞の発育は順調、排卵直前とのこと。
先月同様に排卵期の体温移行はとてもスムーズです。
ただ、お客さまが気になること・・・排卵日の後の高温期がやや低めで、徐々にやや下降気味が続いており、下降気味といっても低温期に落ちることはなく、なんとなく低迷気味なのです。
体温の動きから、もしかしたらお腹の調子が良くないのではないか、と読み取れます。
「いつもと違う」ことには、「いつもと違う何か」があるはずです。
この数日、思い当たる原因はありますか?
そう、3日前から下痢が続いています。
3日前に何か始めましたか?
受診時に貧血とわかり、鉄剤を服用し始めました。
初回の服用で腹痛があり、以降下痢が続いているようです。
副作用ならば、薬剤の服用を中止し、医師に相談とお伝えしましたが、これまでは一般的な対処です。
漢方的な理解は、下痢=お腹の力が低下=体の働きを維持するエネルギーの不足
といえます。
つまり、胃腸の力が弱っていることで、高温期をしっかりと維持する力が不足した状態になって、高温期の勢いがないのではないかと思われます。
基礎体温は、ホルモンバランスだけでなく、身体や心や自律神経の状態までヒントを見せてくれます。
むやみに「また、基礎体温が乱れてきた」「高温期が低くなっている」などと、不安や焦りにつなげないようにすることも大切だと思います。
そのためにも、体調を知ることが基本ですね。
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