体外受精✕年齢の答えは?
今朝は、大阪を震源とした地震があり、私どもの本拠地である奈良も、かなりの揺れでしたが、最近各地で頻繁に地震が起こっています・・・。
いざという時の備えを・・と言いますが、「いざ」の度合いが大きいほど”急に”降りかかってくるものだとあらためて感じます。
被害が最小限で済むことと、復旧がスムーズに進みますよう、お祈りいたします。
今日は、体外受精でめざす目的について、あらためて考えることがありました。
採卵を何度か行なっていると、獲得できる卵胞数が徐々に減ってきて、胚盤胞が数個できていた方でもだんだんとできにくくなり、さらに採卵しても空胞や異常受精となることが目立ってきて、ついに採卵に至る卵胞が育たなくなって、採卵が成立しない状況に向かうことも少なくありませんね。
不妊治療の経過に漢方は関係ないのですが、実際にご相談にみえるのは、採卵が困難な状況が何度も続いた頃なのです・・。
すがる一心で・・というお気持ちはとても理解できます。
でも、ここでもし、ほんの少し落ち着いてご自身の立ち位置を確認できるならば、本来の目的地へ向かう方向を確認してみていただきたいと思います。
何度挑戦しても、うまくいかない理由は、「年齢のせい」ですか?
「年齢のせい」だから、仕方ないのですか?
・・・その理由に納得できていますか?
いつしか、卵子の確保が目的になっていませんか。
目的地である、妊娠そして出産に向かって大切なことの優先順位が後回しになることのないように、常に目的地から逆算して今があることを忘れないようにしていくことが、前向きな知恵に通じると思います。
最先端医学で、「年齢のせい」が通じるのに、漢方ではその「年齢のせい」をどうにかできるというご期待にお応えしていく・・そこに矛盾を感じるのは、お客さまご自身が本来の目的を置き去りにして突っ走る姿を見たときです。
急ぐけれど焦ってはいけません。
良いことがすべて適切とは限りません。
辛抱を重ねておられるお客さまが、真っ直ぐに目的地に向かえるように、私たちは全力でサポートします。
この記事へのコメントはありません。