二人目妊娠へ〜漢方で体づくりを〜
第一子の出産を終え、次の妊娠を考え始めたとき、多くの方が「第一子のときとは違う」と感じることがあるかもしれません。
今回の妊娠は自然妊娠を希望するか、不妊治療をうけるか?第一子の時はどうだったか?などにもよります。
第一子妊娠時に比べ第二子では、産後の体力の回復の問題の他、育児や仕事の忙しさ、加齢による変化など、さまざまな要因が影響します。
そのため、第二子の妊娠に向けては、今のご自身の体の状態に向き合い、しっかりと赤ちゃんを迎える準備をすることが大切になります。
まずチェックしたいのは、ホルモンバランスと生理周期の安定です。
出産によりホルモン分泌が変化し、生理が回復しても周期が乱れがちになったり、排卵のタイミングが不規則になったりすることがあります。
特に、授乳期間が長かった方や、産後に無月経が続いていた方は、リズムが整うまでに時間がかかることもあります。
また、体質面では漢方的に主に2つのポイントが挙げられます。
一つは漢方でいう「瘀血」です。
基本的に妊娠しやすい体づくりには、子宮や卵巣にしっかりと血が巡ることが必要不可欠ですが、出産や育児による疲労、睡眠不足、冷え、運動不足などによって瘀血(=血流が滞る状態)が強くなると、子宮や卵巣へも十分な栄養が届きにくくなり、働きが低下すると妊娠しづらくなることが考えられます。
もう一つは「腎虚」による「腎精不足」です。
「腎」は、生命を生み出す源である「精」を蓄えます。
生命力の源は、第一子妊娠出産、産後の育児、授乳などにより大きく消耗します。
さらに第一子の時より年齢を重ねることで、自然に弱ってくるものでもあり、特に卵子の数の減少や質の低下というように卵子の老化に影響します。
加齢の影響は精神面にも大きく、「第一子はスムーズに授かったのに・・」という焦りや不安、また第一子の育児疲れなどからイライラしたり「産後うつ」へ傾き気分が沈みがちで不安定になったりすることもあります。
「一人は授かったのだから・・」と簡単に割り切れるものでもなく、何人目であっても赤ちゃんが欲しいのは同じです。
一陽館薬局では25年にわたる不妊相談実績を生かし、諦めたくないご夫婦の体調を適切な漢方で整え、実績に裏付けられたカウセリングを通じでしっかり寄り添います。
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