二人目は “不妊知らず” で。
ここ数日は、第二子を希望されてのご相談が続きました。
一昨年から昨年にかけて出産をされた方で、少し早めから次の妊娠に向けて準備を始めようというお客さまです。
「しばらくぶりですね・・」から始まり、前回妊娠中の状態や産後の体調についてお訊きすると、妊娠中毒症になりかけたり、体調の回復に時間がかかったり、以前に比べて疲れやすくなり、生理も少々頼りない感じだったり・・・。
気力体力において、新たな妊娠をする余裕がなさそうです。
40歳代の第二子となる方が多く、年齢的な部分から不安も聞かれますが、焦りすぎる元も子もありません・・
次の妊娠への準備と、二人目以降だからこそ注意することをご確認いただきたいと思います。
まず、大切なのは体調の回復です。
妊娠出産で消耗した体力を回復して、子宮や卵巣の働きが安定してくることが必要です。
妊娠中にトラブルがあった、早産しそうになった、妊娠中毒症の兆候があった、妊娠中の体調が良くなかった・・・など、妊娠を維持することが体力的に負担が大きかった方や、出産後疲れやすく、貧血や生理がスムーズに回復しないなど出産で体力を使い果たしてしまったような状態の方は、まずは前回妊娠前の体調を目指して整えましょう。
と同時に、二人目以降の事情として、前回妊娠時より年齢を重ねていること、場合によっては幼いお子さまの育児と自分自身の妊活や妊娠を両立することになる、ということを考えなくてはなりません。
そして、ふだん40歳代のお客さまの妊娠に寄り添う立場からお伝えしたいのは、できれば、妊娠してからの体調管理や流産予防についても、体調に応じて漢方薬をお飲みいただきたいということです。
40歳代は、不妊治療でも妊娠の確率がとても低くなりますが、この可能性をできるだけ拡大するのが漢方であり、私どもの役割になります。
妊娠までは必死に漢方薬を飲み、あれこれ努力をしてこられたかたでも、妊娠したらゴールにたどり着いたと、つい、気が緩むことがありますし、また、つわりなどがきっかけで漢方薬から遠ざかってしまうこともあります。
結果的に無事に納得のいく出産となれば良いですが、気づくと妊娠や体調が不安定となっている場合もあります。
第二子以降の妊娠を考えられる今から、しっかりと体調を整えていき、安心して妊娠期間が過ごせるようにサポートさせていただきたいと思っています。
まずは、ご相談いただくことから始めていただきたいと思います。
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