不妊治療保険適用と漢方
4月から新年度を迎え、生活や環境が大きく変わったかたも多いと思います。
不妊治療においても、近年少しずつ制度の見直しや変更が重ねられてきましたが、今回は特に大きな「時代の変化」が始まる年になるのかもしれませんね。
私は、この20年間、不妊相談を受けてきた中で、その時どきの「終わり」と「始まり」も目の当たりにしてきました。
何かが始まるときは、「メリット」が大きく注目されますが、「デメリット」や「対象から除外される立場」については、つい見落とされがちのように感じることもあります。
「不妊治療が保険適用になる!」ということは、メリットも大きいのは確かだと思いますが、「メリットとはいえない点」や「同じ目標をもって進んでいるにもかかわらず対象範囲から除外されてしまう方々への処遇」などは見えづらいところもあると感じます。
また、保険適用で解決できる問題と、別の問題も区別して受けとめることが大切だと思います。
解決できる問題とは、つまり、不妊治療の保険適用拡大により妊娠できるかどうか、ということです。
チャンスが増えれば、結果が出る数も確率的には増えると思いますが、チャンスが増えても結果が出るとはかぎらないのも現実です。
漢方では、チャンスが結果につながるために必要なことに目を向け、妊娠できる体づくりをご提案していきます。
もし、不妊治療に入る前に、生理や体調に不安を抱えておられるなら、まずは不妊治療を活かせるよう体調を整えられると有利になると期待できますし、それは、不妊治療中も同様です。
せっかくのチャンスを活かすために、ご自身がご自身のためにできることが、きっとまだあると思います。
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