不妊治療依存症?!

ストレスから体調を崩し、休職することになられたお客さまからのご相談です。

以前から仕事に負担を感じながら、なんとかここまで頑張ってきて、ようやく心と体を休めることができるはずなのに、不妊治療との両立にストレスを感じていたはずなのに、彼女から出る言葉の中心には「不妊治療」の絶対的な存在があるようでした。
よくよくお話を聞くと、学生の頃から生理不順で「不妊」に対する意識は高く、結婚する際にもまずは「妊娠への対策」を最優先に考えられたそうです。

「妊娠できないのではないか」「やはり妊娠できない」を何ヶ月か繰り返して、早々に不妊治療をスタート。
ステップアップから体外受精、顕微授精の回数を重ねるも、「やっぱり妊娠できない」。
不妊治療の成果を上げるために漢方を併用し、生理痛が軽減し、疲れやすさやだるさも改善し、いつ「凍結胚を移植するか」というスケジュールを考えて、仕事との両立もしてこられました。
そんな中、仕事の担当が異動になり、不慣れな業務と環境、思うように不妊治療ができないストレスが募り、自律神経失調症にかかってしまいました。
「こんなに体調が良くないのに胚移植はできない」「いつまで待てば胚移植できるだろうか」という考えが常に頭から離れず、思い切って体調を無視して移植を進められたものの、妊娠判定は陰性。

彼女は「仕事がうまくいかないから不妊治療ができない」と何度もおっしゃいました。
「退職してしっかりと不妊治療に取り組める体勢を整えたい」と悩んでおられました。

そんなご様子に、私はふと「仕事が辞めたいのですか、不妊治療をやめたいのですか?」と尋ねました。
彼女は、不妊治療をするのは当然のことで、生活の一部で、ご夫婦にとっても中心的な位置づけだったため、私の質問に驚かれましたが、次の瞬間、一気に表情が変わりました。

そして、「私は不妊治療をやめたかったんですね」。
あれこれ悩んできたけれど、気づかないふりをしてきたのは、「不妊治療から解放されたい」という本心。

さて、これからが彼女の本当の妊活が始まるのではないか、と思います。

はじまり

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