不妊治療の前に取り組むべきこと
不妊治療に保険適用が広がり、検討されているかたもおられると思いますが、
「自然に授かりたい」「まだちょっと早いかな」という方から、ただ待ってるだけでなく、授かる準備を始めたいというお声も聞かれます。
妊娠しやすい環境に体調を整えていくことは、生理周期やこれまでの積み重ねによる体質の問題にアプローチすることになりますから、当然ながら、いきなり良好な状態に置き換わるわけではありません。
毎日、好ましい習慣を重ね、数か月かけて変化となり、変化を継続することで安定に変わることにつながります。
安定した好ましい環境のなかで、チャンスも生かせることと思います。
生理不順や生理痛などは、子宮環境という点ではまさに着床や妊娠の現場で起きている不具合ととらえることもできますし、最近の傾向としてピルを一定期間服用していたが、妊娠を希望するために服用を停止したところ調子が良くない・・というご相談もあります。
なかなか他の人と生理の状態を詳しく話し合う機会もなく、それぞれに生理というものの基準が「自分」にあるために、問題視することもないまま過ごしているというのが実情です。
生理と生理の期間が1か月以上とかバラバラなどは本来のリズムとは異なることと考えられますし、日常生活に支障があるほどの痛みや不快を伴うのもどこかに不調の要因が考えられます。
このような生理そのものの不具合を解消していくことが漢方による「体づくり」といえます。
「体質改善」は治療がうまくいかなくなった段階から取り組むことではなく、健康生活の一環としてふだんから意識しておくべきいわば「不妊予防」の段階での最優先の取り組みと考えています。
20歳代後半から30歳代前半の「いつか妊娠を希望する女性」は、ぜひ、ご自身の生理に向き合ってみてください。
この記事へのコメントはありません。