不妊治療と漢方薬とホルモンの関係
不妊症からの体質改善を目的に漢方薬を利用するのも、一般的になりつつありますが、そんな中、思いがけない誤解にも出会います。
不妊治療専門医からの「漢方薬服用の中止指示」の理由に関する衝撃です。
「漢方薬の服用がホルモン値に影響する」
「漢方薬には、ホルモン剤を含んだものがある」
だから、漢方薬を中止するように、という指示です。
今、漢方薬を服用している方が、このような指示を受けたとしたらどう思われますか。
いわゆる”漢方関連”と標榜するものには、さまざまな商品があり、これだけ一般化してくると、中には劣悪な商品もあるのかもしれませんが、これは、論外です。
私たちのように真面目に取り組んでいる立場からすれば、「漢方薬がホルモン値に影響する」という可能性があるとすれば、カラダが元気になり、本来の身体機能が正常化することでホルモン分泌が良好になったり、バランスが良くなったりして状態が良くなるということが考えられます。
ただし、あくまでも体が元気になるのが漢方薬の役割ですので直接ホルモン量を操作することは、ありえません。過剰になることもありません。必要な量をしっかりと産生するように、体力を支えるのが役割です。
ましてや、漢方薬にホルモン剤入りのものなど考えられません。
もしかしたら、ホルモン分泌が正常化する様子を、漢方薬が直接ホルモン量に影響している、と誤解されたのではないか、と思われます。
ご安心ください。
漢方薬が不妊治療の足手纏いになるなんて、まずありえません。付け加えるなら漢方薬の併用は、不妊治療をより効果的にして然るべきです。
迷い、惑わされ、巻き込まれ、その中から選択し決定するのは、最終的にはお客さまご自身です。
日々の漢方相談から、少しだけグチってしまいました!
失礼いたしました。
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