不妊治療で保険制限回数に達した後 にできること
不妊治療を開始する時点で チャレンジ回数を使い果たすことを想定して臨まれる方は、少ないのではないかと思いますが、その分、結果に恵まれず保険制限範囲を終了された場合には大きなショックを受けられることも多く、妊活そのものをやめてしまおうかと悩まれるケースも見受けられます。
これまでもさまざまな機会にお伝えしてまいりましたが、「妊活」とは、妊娠を実現するための取り組みのことを言うと思います。
不妊治療も「妊活のひとつ」であり、食生活を見直したり 生活習慣を整えたり、冷え性や疲れやすいなど体質そのものを変えていくことも妊活といえるのではないでしょうか。
その方にとっての「妊活」は、お一人お一人異なっていいと思うのです。
「不妊治療終了」イコール「妊活終了」ではないと考え、まだまだ「できること」はあるという前提から、漢方での妊活を考えてみたいと思います。
一定期間の不妊治療を経ての「体づくり」は、
①不妊治療前に妊娠を妨げていた体調
②不妊治療期間中の体調の変化
③現在の月経と日常の体調における問題点
がポイントとなります。
ここに時間の経過が加わりますと、
「現在の月経と日常の体調における問題点」
=「不妊治療前に妊娠を妨げていた要因」+「不妊治療期間中の体調の変化」
ということになります。
例えば、不妊治療前から月経血が少なかった方は、不妊治療中も十分量に増えることはなく、むしろ減少に向かい続け、治療を離れても回復する兆しがみられない、といったお悩みでは、ここから経血量を増やすための妊活に取り組んでいくということです。
冷え性や生理痛なども同様に、医学的な不妊原因ではないにしても、その影響で生理周期が乱れたり
体調を崩しやすかったりするならば、結果的にチャンスが減ってしまうといった点では不妊要因のひとつと言えるかもしれません。
ご自身の妊活のすべてが不妊治療である、と言い切れないならば、視野を広げ、もう一度あなたにふさわしい妊活に臨んでみられませんか。
漢方による体づくりでは、お体に備わった本来の妊娠力を回復するよう整え、停滞しているならスムーズにして、不足しているなら補い、過剰であれば抑えていく、というごく自然な巡りを大切にしながら、排卵や月経のリズムをサポートしてまいります。
もしかしたら、「やり尽くした」と思っておられる貴女も、お体そのものとしての妊活は、まだこれからなのかもしれません。
私たちがお力になれることもあるかもしれません。
ぜひ、あきらめずに一度ご相談いただきたいと思います。
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