不妊体質を改善し妊娠へ。
Sさんのその後;
Sさんの基礎体温は、少しずつ毎周期ごとに安定してきました。
ここでの注意は、「良くなりかた」について。
毎周期、少しずつ変化するケースもあれば、
2~3周期はあまり変化がないように見えて
一気に良くなるケースもありますので、
まずは焦らずにカラダの反応を見守ることが大切です。
なぜ、同じように漢方薬を服用しても
「良くなりかた」に個人差が出るのかについては、
別の機会で触れますが、
西洋薬との最大の相違点です。
この理解が不十分な状態だと
漢方での体質改善は非効率なものとなってしまいます。
Sさんは、
不妊治療では結果に恵まれませんでしたが、
不妊治療中の状態や基礎体温からは
卵巣力のある方のように思われました。
・・・半年を経過する頃には、
基礎体温は安定してきました。
調子が良くなると期待も大きくなって、
自分に過度のストレスをかける方があります。
その事も事前にしっかり相談しながら
進めて来れたのでSさんは比較的穏やかに過ごされています。
「漢方を飲んでいるのにダメだ・・・」という方は、
筐体質改善に必要十分な漢方薬を飲んでいるか、
筐<_メだからどうしたいのか
筐nゥ分の期待値が高すぎてプレッシャーに負けていないか、
などを分析し、きちんと相談されることが大切です。
1年足らずで、順調なSさんでしたが
妊娠には至りませんでした。
体調は良いのに妊娠しない場合には、
男性の調子と器質的原因について、
あらためてチェックするべきだと思います。
Sさんには、
あらためて基本的な検査から受けられることを提案しました。
検査をしないままに、不妊治療が進んでいたようです。
検査結果、Sさんの卵管は片方が閉塞しており、
もう片方も狭いが かろうじて通っている状態だということがわかりました。
Sさんは、体外受精を覚悟し、
私との相談も体外受精を念頭においた体づくりや
Sさんの希望やライフスタイルに合わせて
いかに効率良く治療を受けるか、
という方向で進もうとしました。
その矢先の自然妊娠でした。
1年かけて体づくりを着実に積み重ねられたことに加え、
卵管造影検査のタイミングと
ご夫婦のタイミング等が
ピッタリ合った結果ではないかと思います。
授かる力は、きっと持っている・・・と
信じ続けたSさんの心が後押しになったように感じます。
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