不妊予防のはじまり。
漢方で体質改善するには時間がかかるのでは、と思われる方もいらっしゃるでしょう。
たしかに「体質改善」は簡単にはいきません。
今ある「体質」は、遺伝的な素性と生まれてからの生活により作り上げてきた要素から成り立っています。
そして、先天的な素性と後天的な蓄積とでは、圧倒的に後天的な影響が大きいです。
ただ、例えば親子兄弟では、食事や睡眠など日常の習慣については、
同じような状況で生活することが多いので、体質的にも似てくる傾向が見られる場合もあるのでしょう。
つまり、長年かけて作り込まれたカラダが、1~2ヶ月程度漢方薬を飲んだからといって、急に体質が変化するなどは通常では考えられることではありません。
女性の生理なら、1~2ヶ月という期間は、生理回数にして、わずか1~2回のことです。
これまでに何回くらい生理があったでしょうか。
生理に問題があるとしたら、問題ある方向にで、どれくらいの期間を進み続けてきたでしょうか。
その方向を変えて立て直すことが体質改善です。
そう容易いことではありません。
食事や生活習慣の改善という努力があり、体調を整えるための漢方薬を飲むから、「体質が変わる」のだと思います。
体質改善を考える際は、まずは、日常の体調が改善されて、安定した体調を継続的に積み重ねることが必要です。
だから漢方薬は毎日服用するものなのです。
漢方薬を飲んでから、短期間で効果が感じられるのは、根深い体質となって定着する前の「日常的不調」の段階だったからで、不調に気づいたらできるだけ解消しておくことが大切です。
「不調」と「病気」は違います・・・
ご自身のカラダの不調に気づくことが、改善への一歩です。
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