不妊と漢方：世代別アプローチ

「年齢」を意識されている女性は多い。
「年齢」により焦ったり、治療の進め方が違ったりします。

漢方はどうかといえば、
実際、漢方薬局ごとに方針はかなり違います。

一陽館薬局では、世代別で漢方のアプローチは変わります。
なぜなら年代が変われば体力も体型も肌や髪の様子も、場合によっては月経の状態なども変わるからです。

つまり内臓の働きも生殖機能も何歳であってもいつも同じではないということです。

よく女性は７の倍数、男性は８の倍数の年頃でカラダが変化するといわれますが、
この自然の摂理に応じて漢方薬も変えたり加えたりして、過不足を調整するのです。

もちろん個人差や時代背景による多少のズレはあります。

西洋医学でも３５歳以降は妊孕性（にんようせい＝妊娠しやすさ）は低下していくとされています。

【不妊予防世代】の漢方薬は、生まれ持った体質の補強が中心。
20歳代前半は、生殖機能が安定してくる世代ですが、
この世代の月経不順や無月経、月経痛などは生まれつきの体質によるものが多くみられます。

女性の場合、初潮が遅かったりするなど生殖や発育の基本である力が弱いと考えられます。

妊娠に向けて正常な月経周期と健康維持が目的となります。

【妊娠準備世代】の漢方薬は、後天的体質の調整が中心。
20歳代半ばから30歳前半までは妊娠力が安定する世代ですが、
この世代は仕事の充実期などと重なることが多く、
妊娠を望みつつも体力気力ともに無理を重ねている方が多いのも現実です。

妊娠できるはずなのに妊娠しづらい状況にある場合には
ストレスや睡眠不足からの月経周期の乱れや体力低下などに対応する漢方薬が必要となります。

【妊娠実現世代】の漢方薬は、個人差に配慮した体質改善が中心。
30歳代後半は、体力的な低下を少なからず実感しながらも、
まだまだ妊娠寿命を意識する方は多くありません。

この世代では、体質も良いなりにも悪いなりにも固まっていますから、
月経不順に対しても長年の生活習慣が原因となる血行不良や体の冷えなど、
「日々の無理の積み重ね」により構築された体質を改善するための積極的な漢方処方が必要です。

長年の習慣は個人差が大きい世代ですので、
必要性の度合いにより漢方薬も多く必要になりますし、
時間もかかる傾向にありますので、早目に「体づくり」を始めることが大切です。

【妊娠力回復世代】の漢方薬は、早急な生殖力補強と体力消耗防止が中心。
40歳前後になると、「体力の低下」「経血量の減少」「白髪・抜け毛・肌艶がない・顔色のくすみなど外観の変化」など、個人差の多少はあってもふと気づけば「年齢のせい？」と思われる変化をはっきりと感じることも多くなります。

卵巣機能や子宮環境やホルモン分泌などにも衰えによる影響が出始めるのも当然といえます。

その人の本来持っている体の力が発揮できるように補うことが漢方薬の役割ですが、
日々老化は進みますから、無茶な体力の消耗は控えながら漢方薬で体力不足をサポートすることも大切です。

【不妊治療併用】実質的な体づくり＋αの漢方薬で治療成果を高める。
不妊治療と併用する場合は、不妊治療で使用される排卵誘発剤やホルモン剤などが効果的に体に作用するように、体調をサポートすることが漢方薬の役割です。

治療内容や世代に見合った漢方薬で体を支えます。

自分の状況に合った薬や方法を選ぶことが大切。
成果につながる方法を見つけるお手伝いはお任せください！