一喜一憂すべき基礎体温の乱れとは
「基礎体温を計ることがストレスになるのです」
と言われることがあります。
「ストレス」の感じ方も人それぞれで、ガタガタしたグラフを見てイライラしたり落ち込んだりする人もあれば、起床時に計らなけらば!と意識することで潜在的に気になってしまって、夜中に何度も目が覚めたり、朝早く目覚めてしまったりして、結果きちんと計れないという人もあります。
「・・・でなければならない」「・・・をしてはいけない」と制限をかけると、無理をしてでも正しい実践をしようとなります。
少々堅苦しいくらいの制約があるほうが集中できる人もおられるかもしれませんが、心も限界を超えてギリギリで持ちこたえている状況では、いつもなら ”たいしたこと” ではないと、気にも留めないことでも抱えきれない重さを感じるかもしれません。
基礎体温は正解を求めるために計るものではなく、そのかたのカラダのリズムを知ることによって、リズムに合わせて体調管理ができるというメリットが得られると考えています。
ですから、ご自身のカラダのリズムを知ることにメリットを感じるなら、計ってみられるとよいのではないか、とお話ししています。
漢方を続けていかれると、基礎体温の波形やリズムにも変化が見られたり、連動して体調にも変化が感じられることもあり、励みになるというメリットがあると思います。
先日は、今周期の基礎体温が急に変動が激しくなり始めて、高温期も短くなって、生理痛がひどくなったかたがありました。
このかたは、子宝漢方4周期目で、毎月順調に生理痛が解消され、排卵日がはっきりしてきて、高温期間も維持されるようになってきていましたが、「急に!どうされましたか?」という変調が基礎体温からもうかがえます。
ご本人には思い当たることもなく、生活面も変わったことはなさそうですが、よく聞いてみますと、就寝中の冷房でかなり冷えているらしく、足先の感覚がないくらい冷えているときもあるとのこと。
秋になっても暑がりのご主人に合わせた温度設定で、知らず知らずのうちに冷えて血行も悪くなっている様子が確認されました。
このように早めに変調のポイントを見つけるにも役立ちます。
また、最近は新型コロナウイルスのワクチン接種によって、熱が出たり体調を崩すかたもあり、基礎体温も乱れますが、摂取した周期は乱れてもしかたない、と割り切って基礎体温だけに頼り過ぎずご自身の体調も併せてみていくことで判断をされてもよいのではないか、と思います。
日々の温度の上下をチェックするだけでなく、1周期として、また、数周期のパターンとして、見ていくといろんなヒントが見つかるかもしれません。
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