ピルと妊活と漢方
ピルへの抵抗が少なくなったように感じることがありますが、
たしかに、ご相談の中でも「ピルを飲んでいました」というお声に触れることが増えたようにも思います。
ネットからも入手しやすくなり、利便性は高まり、より身近に感じられるようになったと思います。
一般的には、薬剤情報にも記載があるように、ピルと不妊には理論的に因果関係はないとされています。
ピルの服用を止めると1〜3ヶ月間かけて自然な月経周期を回復し排卵がおこるようになり、妊娠が可能になります。
そのため、低用量ピルを服用したからといって不妊症になる心配はないでしょう。
ですが、ときに個人差もあるかもしれないと感じるのは、
PMSや生理痛がひどく日常生活に支障をきたすとか、仕事の都合などでピルを服用していたとかを経て、妊娠を望む時期を迎えたためにピルを止めたけれど、生理周期が戻らないというご相談があるためです。
このようなご相談では、まず、授かるための体づくりという点から生理周期やホルモンバランうを整えること、そして、ピルで生理を回避するきっかけとなった不調をなくしていくこと、という点から考えていきます。
ここで大切なのは、ピル服用前と停止後は別々の問題ではなく、体質というつながりの中での状態の違いということも含めて考えていくことです。
妊娠に大切な腎精(生殖に必要な生命力の源)とか、育つ場所(着床に適した子宮内膜の質)を整えるということは、やはり、生理を無視するわけにはいきません。
まずは妊活のスタートラインとして、生理を整えていきましょう。
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