その人なりのペースで。

こんにちは。
今回は、初めてご相談にみえてから6年目で妊娠されたYさんについてご紹介したいと思います。。
 
初回ご来店時は、不妊治療継続中で、すでに何度も採卵をして、3回連続で採卵がキャンセルとなってのことでした。
キャンセルの原因は、徐々に高くなってきたFSHの影響で、卵子が育たなくなってきたためです。
この3回以前からすでに採卵に向けての薬の量は増えており、どうにか採卵できたとしても空胞や受精しない状態が続いていました。
 
ご主人のアドバイスでご相談に来られたのですが、とても焦っておられました。
基礎体温はガタガタで、生理・排卵・低温期・高温期が各々が細切れになっているような状況でした。
 
Yさんのライフスタイルは、専門職をもちながら、マイペースを守りたいタイプですが、ご主人やご家族の期待に応えたいという気持ちで不妊治療を続けて来られたようです。
 
でも、なかなか成功しない状況が続く中、精神的にもしんどい日々だったようです。
 
もともと体力のないYさんですが、漢方薬を飲み始めると、体のだるさや疲労感が軽減されてきました。
少し体調が安定したら、また、不妊治療を再開されるつもりだったところ、自然妊娠がわかりました。
 
ですが、最高の喜びも束の間、流産してしまいました。
 
ご夫婦は、かなりのショックでしたが、この頃からご主人はかなり仕事が忙しくなり、体力的にも無理が続いていました。
 
奥様の体調回復とご主人のコンディションは、なかなかかみ合いませんでした。
 
奥様も多忙な日々でしたが、ご家族の介護の問題が起きて、体力的にも精神的にも厳しい状況が1年ほど続いたとき、腰痛がひどくなり受診したところ、以前に1センチほどだった子宮筋腫が急激に大きくなり5センチを超えるまでになっていたのです。
 
忙しさのあまり、漢方薬も飲めていなかったことも、筋腫の増大の一因かもしれません。
 
ストレスにより、病気が急激に悪化することも考えられます。
 
ご自身の体調の心配と妊娠への不安がさらにストレスを増大することになりました。
 
久しぶりに婦人科を受診したところ、子宮筋腫の影響で、妊娠が難しい形状になっているとのこと。
しばらく生理を止めて手術をしたほうがよい、との診断です。
 
悩んだ結果、子宮筋腫の手術を受けることにされました。
漢方薬は、体質改善を目的に、妊娠可能な時期に備えて服用を継続し、8ヶ月後、ご主人の仕事も一段落し、生活面で少しずつペースを回復されたので、妊娠に向けてお二人で積極的に漢方薬を服用されました。
 
この頃には、不妊治療をする意思がなく、穏やかに自然に任せたいというご意向でした。
必死で走ってきた5年・・、穏やかな時間も必要だったかもしれません。
 
そして、初めてお越しいただいてから、6年目の自然妊娠。
 
精神的にも体力的にも、ご夫婦それぞれのコンディションからも、いろんな立場をもつお客さまにとっては、決めつけすぎない、それぞれのペースがあってもいいのではないか、と思います。

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