いきなり体外受精と言われて。
35歳を過ぎてからの結婚は、覚悟が必要と思っていましたが、こんなに大変だとは・・
と戸惑われるかたも少なくありません。
「え、もう体外受精?」
「タイミング療法や人工授精じゃダメなの?」
そんな風に感じる方もおられます。
年齢とともに妊娠しづらくなるということは頭ではわかっていても、いざ現実を突きつけられると、ショックを受けられるのも理解できます。
特に、結婚して間もなかったり、妊娠を考え始めたばかりだったりすると、なおさらかもしれません。
不妊治療には段階がありますが、年齢が高くなると卵子の質の低下や卵巣機能の衰えを考慮してステップアップが早くなる傾向があります。
では、体外受精をすすめられた時に考えを整理するポイントを考えてみたいと思います。
◎体外受精がすすめられた理由を確認する
体外受精をすすめられる主な理由として、以下のようなケースが挙げられます。
・卵管閉塞や癒着がある
・精子の運動率が低い、または数が少ない
・一定期間タイミング療法や人工授精を受けたが成果が得られない
・卵巣機能が低下している
医師が「体外受精が適している」と判断した理由を理解し、納得できるまで確認することが大切です。
◎費用やスケジュールを把握する
体外受精は保険がきくといっても、時間と費用がかかる治療法です。
また、通院頻度やホルモン注射、採卵のタイミングなど、生活リズムにも大きな影響を与えることからライフスタイルに合った進め方を検討しましょう。
◎体づくりとモチベーション維持
体外受精が決まったからといって、ただ機械的に治療を受けるのではなく、体の基盤を整えることが成功率を高めるポイントです。
・冷えを改善し、血流を良くする
・ホルモンバランスを整え、ストレスケアをする
・基礎体温をつけ、体調管理をする
漢方では、血流改善やホルモンバランスをサポートすることができます。
ストレスが強いときには心身をリラックスさせる漢方が役立ちます。
治療を進める上で、「本当に納得しているか」を見失わないことはとても重要だと思います。
不妊治療を受けたからといって全員が必ず結果が出るものではありません。
半数以上(年齢が高くなるほど割合が高くなります)で1回では妊娠できず、何度もかけて確率を追求し続けることとなります。
不妊治療の現実も踏まえ、心身にかかる大きな負担にも向き合いながら、ときに焦らず自分のペースで考えることも大切にしていただきたいと思います。
一陽館薬局では、一人ひとりの体質や心の状態に寄り添いながら漢方相談を行っています。
体外受精の前にできることや、治療中のサポートについても、ぜひお気軽にご相談ください。
「辛いな」「どうすればいい?」と感じられたら、まずは一息ついて、心と体を整えることから始めてみましょう。
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