「女子以血為本」 ~女性は血をもって本と為す~
「女子以血為本」 ~女性は血をもって本と為す~
女性の体は、「血」がもとになっているという意味です。
“7の倍数の年齢ごとにカラダが変化する” と言われますが、初潮を迎え、周期的な月経、妊娠~出産、授乳、更年期、閉経後に至るまで、の「女性としての一生」は「血の状態」に支配されています。
「全身を隈なく養う量」と「偏りなく届ける巡り」は、女性の健康に不可欠な要件です。
◎「血虚」は、血液量の不足タイプ
不調のサイン:経血の色が薄い、爪が割れやすい、髪の毛にコシがない、髪の毛が抜ける、貧血、肌のツヤがない、血色が悪い、
全身が寒い、筋力がない、疲れやすい、立ちくらみ、めまい、眠気、だるさ、集中力がない、
◎「瘀血」は、巡りが悪いタイプ
不調のサイン:経血に血塊が混じる、頭痛、肩こり、手足の冷え、子宮内膜症、子宮筋腫、生理痛、肌のくすみ、下肢静脈瘤、体が重い、高血圧、高コレステロール、糖尿病、がん、便秘、アザができやすい、
病気の原因は複合的であるため、不調のサインは例としてあげたものです。
店頭では、気持ちのコントロールがきかないとお悩みの方からのご相談があります。
混乱されていたり、緊張したおられたり、気落ちが激しかったり、さまざまですが、
漢方相談にお越しになる場合のほとんどは、今のご自身の状態に悩んでいる、つまり、良くなりたい、元気になりたい、という気持ちをお持ちであるということです。
女性は月経に支配されているので、内臓や脳に血液が十分に届かず、精神的に不安定になってしまうことがあります。
意思決定や感情の安定がうまくいかないのは、性格や考え方に問題があるばかりではなく、実は体の状態から生まれてくるもので、ある意味、自分の意思でコントロールがきくものでもない、ということでもあると思います。
しっかりと栄養をつけて、睡眠で疲労やストレスをリセットし、元気になることが一番です。
なかなか自分では気づけないことですが、あまり無理しすぎないことも大切です。
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