「はしか」が妊娠に与えるリスクと漢方
はしか流行のニュースを見て、不安の声も聞かれます。
はしか(麻疹ウイルス)に感染すると、高熱・発疹・咳などが起こります。
成人が感染すると子どもよりも重症化しやすく、肺炎や脳炎を引き起こすこともあります。
妊娠中に感染した場合、特に次の点で注意が必要とされます。
・流産・早産のリスクが高まること
・低出生体重児になる可能性があること
胎児への直接感染(先天性麻疹)は比較的まれですが、ゼロではありません。
また、はしかは「空気感染」するため非常に感染力が強く、免疫のない人が同じ空間にいるだけでうつる可能性もあります。
はしかへの対策として大切なのは、妊娠前に免疫があるかどうかを確認することです。
血液検査で麻疹の抗体価を調べることができます。
抗体が不十分な場合は、MRワクチン(麻疹・風疹混合)の接種が推奨されます。
ただし、ワクチン接種後2か月は妊娠を避ける必要があります。
ワクチンや抗体検査は西洋医学の領域ですが、漢方では「ウイルスに負けにくい体にしていく」という点からサポートすることができます。
漢方では、体を外敵から守る力を「衛気(えき)」と表現します。
これは現代医学でいう免疫機能に近い概念で、衛気が充実している体は、ウイルスや細菌に対して抵抗力があり、たとえ感染しても回復が早く、感染後のダメージも少ない、という特徴があります。
漢方では体質を見ながら、補気作用や補腎作用を活用して、衛気を高めることをめざします。
万が一感染してしまった後も、高熱や発疹が落ち着いた後に残る倦怠感・食欲不振・気力の低下を補うことができます。
しっかり養生期間をとりながら、漢方で体力を回復することが大切です。
妊活中は体力・気力を消耗しがちです。
不妊治療の薬や採卵のストレスで、知らず知らずのうちに「守る力」が弱っているかもしれません。
まずは抗体検査を受け、「体そのものを強くしたい」「感染症に負けない体を作りたい」という方には、感染してからではなく対策することができるのが漢方の特長です。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください。




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