排卵障害から「卵巣過剰刺激症候群」と診断を受け ~Oさん・37歳・女性~
<相談までの経過>
不妊治療に通院2年半
ホルモンバランスが悪いため、排卵障害がみられる、
と診断され、
排卵誘発剤(クロミッド)を服用しても改善されず、
hMG-hCG法にて、治療を継続してきたが、
先日、「卵巣過剰刺激症候群」と診断を受け、
すべてがイヤになってしまいました。
通院の精神的・時間的ストレス、嫌いな注射も毎日我慢し、
腹痛や体のしんどさも我慢してきた努力が
無駄になってしまったと思うと涙が出てきます。
これからどうすればよいのか、なんとかなるのか、
不安で眠れません。
<初回の体調>
疲れやすい・冷え性・頭痛・肩こり・不眠・ストレスで胃が痛む
情緒が不安定で、やる気が出ない・どうき・めまい・耳鳴りなど。
基礎体温は、低温層から高温層への移行に時間がかかり、
排卵日がわかりにくい。
高温期が短い。月経痛あり、経血は色が濃く、量が少ない。
<体質改善のポイント>
治療により整ってきたと思っていた基礎体温が、
少しずつ乱れてきたことから、強い不安を感じておられるようです。
一言でいうと、「卵巣が疲れ果ててしまった」状態といえます。
質の高い卵子をつくる力を補い高めること・良い内膜をつくること・
ホルモンの働きを高めること・血液を補い、めぐりを整えることが、
漢方薬服用の目的です。
また、「気」を補い、めぐりを順調にすることで、
ストレスを軽減し、気滞からくる体調への影響を少なくすることも
基礎体温安定には大切です。
<漢方薬服用1ヶ月>
漢方薬を飲み始めた直後から、体調が良くなるのが実感されました。
体のだるさもかなり改善し、胃の具合も良い状態が続いており、
冷えもましになった感じがします。
漢方薬は、効果が表れるのに時間がかかると聞いていましたが、
私のような体質には、体にやさしい漢方が合っていると思っています。
*順調に漢方薬が、お体に作用し始めているようですね。
効果の感じ方は、個人差がございますが、
酷使し消耗された卵巣機能を養うことが大切な時期ですから、
引き続き漢方薬を服用なさってくださいね。
<漢方薬服用3ヶ月>
基礎体温の変化が見られます。
低温期と高温期が二層になり、
低温期から高温期への移行がスムーズになりました。
病院でも、卵子の状態は良さそうと言われ、
体がグングンと漢方エキスを吸収して、
元気になっていくのが感じられます。
気分も良く、気力が出てきたので、
しばらく中断していた趣味も再開しました。
*今周期は、明らかに排卵期の様子に変化が確認され、
これまで何日もかかって低温層から高温層に移行されていた状態が、
スッキリと上昇していますね。
初めてのご来店時のご様子から、
イキイキと本来のお元気を取り戻されつつあるようですね。
とても順調ですから、この調子で、前進してまいりましょう。
<漢方薬服用6ヶ月>
今周期は、気分が落ち込む日が多く、眠れない日も続きました。
お互いいろんな相談をしてきた友人が、先に妊娠したことは、
祝福しながらも内心は複雑で、
そんな感情を持ってしまう自分にも腹が立ちます。
家にとじこもりがちで、何をするにも、きがすすみません。
*女性の体は、素直で、デリケートですね。
心の波が、基礎体温にきっちり表れていますね。
体調は順調に整っておられますから、
タイミングの調整と、自信をもつこと、
そして、自身のお体を大切にしてあげてください・・・
今回は、「気」のめぐりを整え、
ストレスから体調不良につながらないよう、
「気血水」のバランスを調整するための漢方薬をおすすめいたします。
つづく
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