冬から春の冷え対策
「三首を冷やさないこと」が冷え対策の秘訣と聞かれたことがある、というかたもいらっしゃるかもしれません。
三首とは、「首」「手首」「足首」。
マフラーや手袋、レッグウォーマー等でカバーすると一気に保温性が上がりますね。
ここでは、漢方らしい冷え対策の考え方についてご案内したいと思います。
ポイントは「血流」です。
冷え性と血行不良は、互いに互いの要因として、つまり冷えは血流を悪化させ、また、血流が悪いと身体が冷える、という関連があります。
ただ、ここでいう血流とは、内臓の血流との関連で、身体の外の空気が冷たいと、まず末端が冷えますからその冷えを中和するため内臓から末端へ向けて血流が優先され、結果的に内臓に血流悪化が起こり、胃腸の働きが悪くなったり、生理痛がひどくなったりします。また、風邪なども引きやすくなります。
これが春になると、手足の末端への血流を優先する必要がなくなり、内臓に熱がこもり、その熱が花粉症やのぼせや不眠のほか、イライラしたり頭痛や目の不調などの要因となります。
寒暖差に応じて血流を安定させるのが、漢方的温活の考え方にあります。
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