「秋のトラブル」
高温多湿の夏が終わり、空気が乾燥し「肺」が影響を受けやすい季節。
漢方での「肺」とは、呼吸器系の肺自体の働きのほか、
水分代謝のコントロール、バリア機能の調節、「気=生命エネルギー」を
外から取り込み不要なものを発散しながら全身を巡らせる働きをいいます。
乾燥した空気は肺に入り込むので、潤いがなくなると呼吸器系にトラブルが起こりやすくなります。
空気の乾燥や夏の陽射しによるダメージにより、肌や髪トラブルが多い季節でもあります。
お肌や髪の乾燥は、外的な要因とは別に「血虚=血の不足」と
「陰虚=水(津液)の不足」も原因です。
つまり体液が不足し、潤いが足りていない状態。
血が不足し潤いが低下していると、カラダの隅々まで栄養が行き渡らず、
目の乾き、皮膚や髪の乾燥、便秘傾向にも。。。
血液は酸素や栄養やホルモンを運ぶ役割があり、卵巣の働きや子宮内膜の状態にも必要不可欠。
体内が潤い不足になると「卵胞の発育」や「子宮環境」など、卵巣や子宮にも影響を及ぼしてしまいます。
女性のカラダは、常に血液がじゅうぶんであること、
スムーズに流れていることがとても重要なのです。
不足している「血」と「水」を補うためには、
『脾』(消化吸収や飲食物を栄養として全身に運ぶ)の働きを高めることが大切。
食生活を見直していくことが、お肌や髪トラブルの改善にも繋がります。
カサカサ肌やパサパサ髪を防ぎ、いつ妊娠しても良い状態を保つために、
カラダの中から潤いアップをして行きましょう。
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漢方には、『酸甘化陰』という考え方があり、
酸味と甘味を組み合わせて摂ると、
陰液(「血」と「水」)を補って、体を潤すとされています。
例えば・・・
酢の物、レモンとハチミツ、梅干とごはん、
と言った酸味と甘味を一緒に摂って、体を潤しましょう。
果物には、酸味と甘味を両方合わせもっているものも多いので、
梨やぶどうなど、旬の果物を摂ることもオススメです。
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