コウノトリ通信 Vol.23
こんにちはヽ(^0^)ノ
漢方の一陽館薬局です。
寒さも和らぎ、だんだん春めいてまいりましたが、
暖かい日が続いたかと思うと急に寒さが戻るのが春の特徴。
まだまだ寒暖の差が激しい時期です。
暖かい日が続くと、早く春の装いをしたくなりますが、
急に薄着にならないよう気をつけましょう。
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◎二十四節気
(一年を春夏秋冬の四つに分け、それをさらに六つに分けて季節を表すもの)
3月6日 「啓蟄 けいちつ」(啓はひらく、蟄は土中で冬ごもりしている虫の意味)
虫たちが冬眠から目覚め、穴から出てくる頃
3月21日 「春分 しゅんぶん」
昼夜の長さがほぼ同じになる日
この日以降、夜より昼の時間が長くなる
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◆今月のテーマ 『 未病 みびょう 』
最近ではCMなどで耳にすることもあり、
何となく聞いたことのある方も多いと思います。
病気とは言えないけれど
「疲れがとれない」「いつも手足が冷たい」
「動悸がする」「よく眠れない」「朝、起きられない」
「頭痛やめまいがする」という
「何となく調子が悪い」という状態を 『未病』 と言います。
病院の検査で異常がなくても、からだの不調には必ず理由があります。
ライフスタイルが大きく変化したことや、
晩婚・晩産化によるホルモンの乱れやストレスから、
『未病』を抱える女性が増えています。
妊娠を希望しているのに、なかなか授からないという状況も
『未病』の延長線上にあると考えられます。
病気や未病の原因は生活習慣の積み重ねです。
漢方では、体内バランスの乱れが原因と考えられますので、
基礎体温や食生活、生活習慣などからその原因を探し改善するお手伝いができます。
私たちのからだは「気・血・水」の3つの要素で構成されています。
☆「気」は、生命エネルギーと生理機能。
血液や水分を巡らせて新陳代謝を促したり、臓器を動かし体温を正常に保つ
☆「血」は、血液とその働き。
全身を巡って栄養と潤いを与えたり、精神を安定させる
☆「水(津液 しんえき ともいう)」はリンパ液など、血液以外の体液。
内臓や粘膜や肌や髪など全身に潤いを与え、関節の働きを円滑にする
これらは互いに助け合い、バランスを保って全身を巡り生命活動をコントロールしています。
どれか1つが不足したり、巡りが悪くなっただけでも
全体のバランスが崩れ、からだにトラブルを引き起こします。
「気・血・水」は、それぞれ不足タイプと滞りタイプに分けられ、
「気」の不足は「気虚(ききょ)」、滞りは「気滞(きたい)」
「血」の不足は「血虚(けっきょ)」、滞りは「逖血(おけつ)」
「水」の不足は「津虚(しんきょ)」といいますが、
「津虚」が起こるときは、同時に「血虚」が起こることが多いので、
両方を合わせて「陰虚(いんきょ)」と呼び、滞りは「水滞(すいたい)」といいます。
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チェックの数が多い所が、あなたのタイプです。
(季節やその時の体調にもよりタイプが変化したり、
人によってはいくつかを合わせ持っている場合もあります)
●あなたはどのタイプ?●
A
□ 疲れやすい
□ 風邪をひきやすい
□ 肌が敏感
□ 朝、だるくて起きられない
□ 胃腸が弱い
B
□ 胸やお腹が張りやすい
□ イライラしたり、憂鬱になる
□ 肩や背中の痛みや頭痛がある
□ PMSがつらい
□ ストレスが多い
C
□ 目・肌・髪が乾燥する
□ 手足がほてる
□ めまい、立ちくらみがある
□ 眠りが浅く、夢をよくみる
□ 爪がわれやすい
D
□ 目の下のクマが気になる
□ 経血に血の塊が混じる
□ 頭痛、肩こり、腰痛がある
□ 手足が冷え、顔がのぼせる
□ 生理痛がひどい
E
□ 肌が乾燥して痒い
□ 喉や口が乾く
□ のぼせ・ほてりがある
□ 暑くないのに寝汗をかく
□ 空咳がでやすい
F
□ むくみやすい
□ 胃がチャポチャポする
□ 乗り物に酔いやすい
□ 雨や湿度の高い日に体調不良
□ 体が重だるい
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Aのチェックが多かった方
→「気虚」タイプ
元気とエネルギーが不足している状態。
過労や睡眠不足などが主な原因です。
気力がなく疲れている状態が続き、胃もたれや下痢などおこしやすい傾向にあります。
腹八分目・消化のよいもの・温かいもので、胃腸をいたわり吸収機能を高めることが大切。
冷えやすく免疫力も低下しやすく、体調崩しやすく治りにくいのも特徴。
規則正しい食生活と十分な睡眠を心がけましょう。
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Bのチェックが多かった方
→「気滞」タイプ
自律神経のバランスが乱れ、不安やイライラを感じやすい状態。
ストレスによりエネルギーが停滞して、無気力や疲れやすくなったり、過食や拒食になることもあります。
良くないものが溜まっているので、ニキビや吹き出物にも注意。
気が巡らないと「血」や「水」の巡りも悪くなるので、日頃からストレスを溜め込み過ぎないよう心掛けましょう。
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Cのチェックが多かった方
→「血虚」タイプ
からだを潤し、栄養を運ぶ血液が足りない状態。
疲れやストレス、冷えなどが原因で血行も悪くなっているため、小じわや乾燥肌など肌トラブルをおこしやすいです。
生活習慣や偏食なども影響し、特に夜更しは厳禁!
「血」は精神面にも影響するので、不眠や集中力の低下、不安や落ち込みの原因にもなります。
サウナや激しい運動など、多量の汗をかくものは控えめに。
長時間のTVやPCは血を消耗しやすくなるので、生理中や生理後はなるべく避けましょう。
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Dのチェックが多かった方
→「逖血」タイプ
血液やホルモンを含む「血」の流れが悪くなって、からだの様々な場所で滞っている状態。
冷え・ストレス・過労・運動不足・生活習慣や食生活の乱れなどが主な原因です。
ニキビや吹き出物、くすみやシミ、目の下のクマなどの肌トラブルの他、肩こりや頭痛や腰痛など痛みもおこりやすくなる傾向にあります。
冷え→血行不良、血行不良→冷えというように、悪循環に陥りやすいので注意!
からだを締め付けるような下着や服装は避け、生活の中に適度な運動を取り入れ、とにかくからだを冷やさないように心がけましょう。
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Eのチェックが多かった方
→「陰虚」タイプ
体内潤いが不足して、乾いている状態。
体液は潤いを与えるだけではなく、ほてりをさましてくれる働きもあるので、不足すると余分な熱がこもりがちになります。
体液はすべての細胞や臓器に潤いを与え保護する働きがあり、不足すれば子宮も潤い不足になり妊娠力の低下になることも。。。
女性だけでなく、男性不妊の原因の一つでもあります。
ストレスや夜更しや過労は大敵!お酒の飲み過ぎや刺激物も控えましょう。
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Fのチェックが多かった方
→「水滞(水毒)」タイプ
体内に水分が過剰に存在し、停滞している状態。
冷えや水分の摂り過ぎ、水分代謝の乱れなどが主な原因。
「水」を押し出す「気」が不足することも原因の一つ。
摂取した水分が有効利用されず、冷え・痛み・むくみもおこりやすくなります。
溜まった水分により分泌物が増えるため、鼻水や目やにが多くなったり、雨の日に体調を崩しやすいです。
水分の摂り過ぎに注意し、冷たい物・アルコール・甘いもの・味の濃いものはなるべく控えましょう。
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普段からバランスを整えている事が、病気や未病を防ぐ一番の対策!
漢方とは、漢方薬のことだけではなく、
薬膳や日頃から自分自身でもできる養生法も含まれますので、
生活習慣や食生活を変えるだけも養生になります。
自分にあった養生法を見つけておくことも大切です。
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