『 妊娠力 ② 』

漢方では、からだのそれぞれの機能を『肝・心・脾・肺・腎』という五臓の働きに分けて考えます。

 

そのうち、妊娠力と最も深く関わりがあるのが『腎』。

 

生命活動のもととなる精気の貯蔵・成長や発育・生殖エネルギー・ホルモンなどを司っているので、

命や生殖に関わる「妊娠」と深く繋がっているのです。

 

『腎』以外にも「妊娠」に必要なのが、

血液や自律神経系を司る『肝』と、

精気を取り込み着床を維持する為に重要な『脾』。

 

『脾」は、胃腸などの消化器系の働きやからだの状態の安定・維持する為に必要な力を

コントロールしてくれます。

 

生まれつき胃腸が弱い人や「脾」の働きが低下している人は

「気」や「血」を作り出すことが十分に出来ず、全身に栄養が行き渡りません。

 

『脾』が正常に働かなくなると、子宮や卵巣も栄養不足となってしまいますので、

卵胞の育ちやホルモンにも影響を及ぼしてしまうのです。

 

『脾』の不調は、生命維持・生殖機能などを司る『腎』にも影響するので、

妊娠に向けての体づくりのためには、まずは『脾』の強化・回復することが重要です。

 

いくら『肝』や『腎』を補う漢方を飲んでも『脾』の働きが弱まっていると、

せっかくの漢方の力も発揮できず改善には時間がかかってしまいます。

 

普段から「お腹の調子が悪い」「胃腸が弱い」「疲れやすい」「風邪をひきやすい」

「午後になると眠くなる」という方、または「なかなか結果がでない」

「漢方の効果が実感できない」という方は、男女とも、ご夫婦ともに、

もう一度自分のカラダの状態を見直すことが大切です。

 

『脾』は内臓を正常な位置にとどめる働きも含めていますので、

働きが安定していると流産防止にもなると考えられています。

 

「お腹が弱い方」は早めの対策をしていきましょう。

 

 

妊娠は、お一人の力だけでは実現できません。

女性側の子宮や卵子の状態だけでなく、男性側の性機能や精子の状態も重要。

夫婦お二人のココロとカラダが元気であることが大切です。

 

現代社会においては、過労・ストレス・生活習慣・食生活などの影響で、

男性側にも約半分の不妊原因があることも事実です。

 

漢方は、疲労や性機能の回復だけでなく「精子の運動率を高める」

「精子の数を増やす」など、男性不妊への効果も期待されます。

 

ぜひご夫婦で取り組んでくださいね。

 

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